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胃瘻を知っていますか? 4 長尾 和宏氏の本を読んで

 今、読み終わった本、「胃ろうという選択、しない選択」長尾 和宏著

 それを踏まえて、最近起こったことを、書いていこうと思います。


 56、63話、自然に任せるという選択の方、昨日は、お昼ご飯、ほぼ完食!むせ無し!車椅子に移乗する時、目を開けられ、名前の呼びかけに、笑顔までありました(*^-^*)

 もう、四度程、復活劇を演じています。でも、スタッフは、朝起こしに行ったらば……というのも、あること、覚悟しています。何しろ、一世紀近く、生きているのですから……その時は、寂しくなるけれど、「お疲れ様、良く頑張られましたね」で、良いと思うのです。


 彼女と同じ頃、入院して、退院されたやはり90台の方、なんとか、自分で食べれるようになっていったのですが、又、熱を出してしまいました。食事をむせることは無いのです。が、むせることが出来なかったのかもしれません。又、誤嚥性肺炎でした。そして、入院(>_<)


 なんとか、肺炎は治まり、家族と病院で医師からの説明を受けました。

 

 自然に~の方と、同じ主治医です。

 こちらの方は、体格の良い方だったからか、10日程、抹消からの点滴で、水栽培。

 で、同じ説明をされました。

 すると、長男さん、医師が三択を言い終わるや否や、

「あ、胃瘻でお願いします、叔母も、胃瘻にして、施設でみてもらったので」

と、あっけらかんと、当然のように、即答!!!!!

 医師、看護師、相談室の方、私、みんなして口あんぐりでした……

 医師から、

「最近は、老衰の方の胃瘻は……」

と言いかけると

「え、餓死させろと言うんですか?」

と、畳みかけて来る(>_<)

「いえいえ、餓死というのは……」

医師が話そうとすると、

「胃瘻で」

と……

もう、話になりません。

結局、医師から

「今、ポカリスエットだけで、過ごしている状態です。体力も落ちているので、今すぐ食事は取れないでしょう。なので、血管から栄養を入れて、力を付けてから、食事を始めてみましょう。それからでも、胃瘻は遅くないかと」

と、中心静脈栄養を二週間試してから、又考えると、決まりました。

「胃瘻になって、施設に戻れますか?」

と医師から聞かれて、

「胃瘻の方もいらっしゃいます、ただ、○○さんの場合は、手を動かすことが出来るので、抜いてしまう可能性は高い、それを防止する手段が、施設にはありません」

と、言うと、病棟の看護師さんから、十分あり得ると、賛同を頂き……が、

「あ、抜いたら、抜いたで、諦めます。又入るでしょ」

だって・・・


 話が終わり、私が、病室に寄って帰ることを伝えると、

「さっき行ったから、私は、帰ります」(>_<)


「今度来た時は、一緒に帰ろうね」

と言うと、布団から手を出してくれました。しっかりした握力(*^-^*)で……

「声を聞かせて」

と、頼むと、ホントにかすれた声で、

「はい」

って、言ってくれました・・・


 それから、三週間が経ちます。病院からも、家族からも連絡、ありません。こちらから聞くのも、何だか怖くて……

 はい、胃瘻にしましたって、帰ってくるのかね~と、噂しています。



 本を読んで、思ったことがあります。それは、

「胃瘻が悪いのではなく、問題は胃瘻にした後、経口からの食事の為のアプローチを受けれないこと」

 残念ながら、胃瘻にして帰って来れば、言語聴覚士のいない施設としては、経口に戻すためのリハビリは出来ません。入れられてしまえば、「胃瘻の人」となってしまいます(>_<)



 施設で平穏死の話、お看取りについて説明を家族にしてから、入所してきた方。その説明の時には、頷いていらした家族、持ってきた用紙には、食べれなくなったらばの欄に、胃瘻希望と書いてありました。

 長男さん、お孫さんの連名で……

 長女さんが面会にいらっしゃったので、聞いてみると、

「そんなこと聞いていない、家族で話し合おうと、言ってたのに!勝手に書かれた!」

と……

で、長男さんにお話を伺いたいと、連絡したらば、お嫁さんお一人で来所・・・

「夫がそうしたいと言っているので」

色々と、説明をして、胃瘻にされるならば、ご家族付き添いの下、病院へ、又、胃瘻交換も定期的にご家族付き添いでお願いしていますと、伝えると

「え~そっちでやってくれないんですか~」

98歳、数回のことだと……とは、言いませんでしたけど(>_<)



 この本は、ホントにわかりやすく、感情的にならずに、胃瘻の良い点、考えなくてはならない点を書いていらっしゃいます。

 ハッピーな胃瘻、アンハッピーな胃瘻……

 私のこの少ない記憶の中にも、その二つがあります。胃瘻、色々……そうなんです、胃瘻造設してからも、生きているのですもの、その方の人生が続いているのです。それ抜きに、安易な選択は、辞めて頂きたいし、胃瘻を利用するのもありだと思います。

 

 今、施設入所されている、胃瘻の方、胃も小さくなり、消化吸収も落ちてきているのだと思われます。ゆっくり流していても、吐いてしまいますし……

 で、徐々にカロリーを減らしています。そのせいか、嘔吐は減り、痰も減り、発熱もしなくなりました。体重は、ほとんど変化がありません。

 一応、医師にも伝えてありますが、まあ、看護師判断・・・

 この本を読んで、それ、良かったんだ!と知り、救われた思いです(*^-^*)

 胃瘻をしない方、老衰となれば、皆さん、食べる量が減ってきます。それが、自然の摂理!亡くなる前に、身体を整えているのだと思います。

 が、胃瘻の方は、溢れようが、浮腫みようが、DOってことが出来ます。苦しませるんですが……


 

 書かれている言葉で、心にひっかっかったものを・・・


 家族の言葉


「すべて先生におまかせします。私たちは素人なので、どうしたらいいかわかりません」


「死ぬのに、素人もプロもありません」と答えられていました。


 家族の言葉


「先生が決めてください。私は手を汚したくありませんので……」


 死の外注化・・・




 この本は、2012年に書かれています。もう、六年もたっているのに、状況は変わっていないように思われます。素人も、しっかり情報を得て、自分達で判断出来るようになれれば、いいのにな~と、思ってやみません(>_<)

 家族が後悔しないように、本人が辛い思いをしないように、そして、入れたらば、そこで終了ではなく、その後の人生も、考えられるように……

 


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