健気な身体、知ってもらいたくて・・1
前話で、少し書いた「人体の神秘?」、あくまで、私が感動した事柄ですが、もう少し、紹介したいと思います。あ、勘違いありましたらば、どうか教えてくださいねm(__)m
私達は、ろくに考えもせずに、食べたり飲んだり、量はもちろんのこと、身体に悪いものまで入れてしまいます。
体は、それをエネルギーに変えたり、細胞を新しくしたり、又、解毒し、不要なものを排泄しています。
これを、身体は、勝手にやってのけているのです。それだけで、凄い!
私達の細胞は、ホントに狭い範囲の環境でしか生きていけません。そのため、体温、㏗、水分量や電解質のバランス(カルシウムやナトリウム、カリウムなどなど)、酸素や栄養分等々、絶えず環境をチェックして、整える必要があります。
厳しい環境や、計画性のない脳内欲望のつけを、必死で帳尻合わせしている……なんて健気なのでしょうか!
そのおかげで、私達は、生きているのです!
だから、少しは人間の取扱説明書通りの生活をしなくては!と、思うのですが……これ、難しいですね……
*体温
脳内には、体温調節中枢ってのがあって、だいたい36~37度に設定されているそうです。で、皮膚や血液などから情報をもらって、その設定温度を保つために、身体を調節しているのだとか。
外気が寒ければ、熱を産生する為に、筋肉を勝手に動かす(震え)。それでも大切な臓器を護れないとわかれば、血液を冷やさない為に、皮膚に近い血管を収縮させて、行かないようにする。それでも無理なら、抹消を捨てる。即ち、指は諦める……これ、頼んでないのに!やっちゃいます……
ただ、生きていたいのです、身体は……
外気が暑ければ、身体を冷やすために、汗をかきます。汗が蒸発する時に身体から気化熱を奪って冷やしてくれるからです。ビールの缶をそのまま冷蔵庫に入れるよりも、濡らしたキッチンペーパーでくるんでから入れた方が早く冷える!ってのと、同じかと。
それだけではありません。
たとえば、風邪ひいたとき、体の中に入ってきたウイルスをやっつける為に、いつもの平熱から設定温度を上げます。そのため、外気が寒い訳でもないのに、悪寒、震えます。他人には暑くても、本人は寒い!
で、体温を上げておく必要が無くなれば、汗をかいて下げます。この時、本人は暑い!
脱水の方が、発熱するのも、一つには水分不足で汗をかけないからかもしれません。
前、施設にいらした方、100歳越えでしたが、二ヶ月に一度ぐらい、高熱を出します。食事は、一日一回、後の二食はゼリーだけ。水分もゼリーで、500㏄がいいところ。体重は、20数キロ。それなのに、いつも大量の汗をかいて、一晩で解熱していました。この身体の、どこにこんなに水分あったの?って感じ、これもまた、人体の神秘でした。
*呼吸
心臓の鼓動も、肺の呼吸も、意識しないで、又、眠っている間も営まれています。でも、意識した途端、ドキドキや、ハアハアが始まってしまう。最近、私は、ドキドキないかな~ハアハア、多すぎ(>_<)
息をするということは、空気を吸って、吐くこと。
空気中の酸素を取り込んで、細胞に届けてエネルギーを作り、そこでゴミとして出てしまった二酸化炭素を回収して吐き出すこと。その、ガス交換をしているのが、肺です。そして、身体に酸素を配達して、二酸化炭素を回収してくるのが、血液です。
看護学校に入る前の私のイメージでは、「心臓のように肺が動いて、空気を吸ったり吐きだしたりしている」でした。何しろ、首の前面にあるのは、食道だと思っていたぐらいですから(正解は気道)、そんなこと知らなくても、生きていられますので(*^-^*)
なので、知った時は、かなり衝撃でした!
肺は、ただのスポンジのようなもの。血管が網目のようになって、そこに肺胞というちっちゃなガス交換するための袋がいっぱい。ただ、それだけで、動かす筋肉を持っていない……
で、なんで吸って吐けるのか?しかも、眠っている間も。凄く不思議だと思いませんか?
肺は、肋骨の中、胸膜で包まれています。全く外からその膜の内側に気体は入れません。で、横隔膜(胸の下、お腹の上にある筋肉の膜)が下がれば、胸郭内の体積が増えて、陰圧になる。そうすると、気道から空気が吸い込まれて、肺が膨らむ(腹式呼吸)。又は肋骨を動かして体積を増やす(胸式呼吸)。そして、体積を戻すと、肺は、萎むので、息を吐く。肺は、ゴムのように、伸びたらば、縮む性質があるそうな……
それが、わかる実験として、へーリングの模型というゴム風船を肺に見立てたのがあります。見れば、ハイハイなるほど、です。
でもですよ、だとしても、肺の外の筋肉を使うのです。筋肉って、動かせ!って命じないと、動かない。勝手に動くのは、反射ぐらいだと、思いませんか?(内臓は、別として)
呼吸しないと、死んでしまいます。
あるのです。呼吸中枢というのが、脳に。これ、滅茶苦茶複雑、というか、危機管理が凄い!なんとしても、生かしたいらしい。身体の酸素濃度や㏗なんかを監視する部署も沢山あるし、正常に機能するように、アシストする体制も整ってます!なので、酔っぱらって寝込んでも、大丈夫(*^-^*)
亡くなる前の呼吸の変化を、ご覧になったことは、ありますか?
無呼吸の時間が増えてきたり、とても不規則な呼吸になってきたりと、乱れてきます。呼吸中枢がもう、生命を手放そうとしているのです。
いつもより胸を上下したり、最後は、下顎呼吸、顎の筋肉まで総動員します。最後の力も、使い果たします。
でも、その状態は、苦しくないと言われています。
酸欠状態では、脳内にモルヒネ様物質が、分泌されるそうです。又、身体に溜まった二酸化炭素は、麻酔作用があるので、苦しみを防いでくれるそうです。
思うのです。人が死ぬ時には、「お疲れ様、もう、痛くも、苦しくもありませんよ」という、声がするって……そして、要らない物を捨て去って、清い身体で逝かれるんだな~って
身体は、とっても良く出来ています。感謝して、生きていけたらば、いいな~
自然の偉大さを感じて、「ああ、自分の悩みなんか、取るに足りない!」と感じられるように、人体の神秘を知って、「ああ、この身体、裏切れないよな~」って、思えれば、いいと……




