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胃瘻を知っていますか? 2  C

 誤嚥性肺炎で入院した方、「胃瘻にしなければ、施設への退院は、難しい」と、聞きました。

 理由は、食事介助。又、誤嚥してしまったらば、だれが責任取るのか?ってところでしょうか……


 でも、胃瘻にしても、誤嚥性肺炎は、起こります。


 そもそも、飲み込むことが出来ない状況です。口の中の細菌が、唾液と共に、ツーと気管に入っていっても、ろくにむせることが出来ません。胃の中には、胃瘻から栄養剤が入ります、自分の意志とは、関係なく。それなのに、胃の上部にある噴門部という、逆流を防ぐ筋肉も老化して、役に立ちゃしません。簡単に嘔吐します。それを、口からきっちり出せるはずもない……


 胃瘻のメリットって、何ですか?

 少なくとも、「誤嚥性肺炎を起こさない」では、ないと思います。


 では、食事介助をしなくて済むから?

 誤嚥させるという、リスキーな作業をしなくてもいい。もっと言えば、食事介助という、手間のかかることを、しなくていいからですか?


 まあ、作業として、食事介助をしているスタッフも、います。スタッフ同士、ゲームの話とか、飲み会のこととか、全く、介助している相手を見もしないで、やっている……それでも、

「ほら、口開けようよ」

とか、少しは関わりを持っています。

「今日は、よく食べた」

とか、

「まあ、昨日食べたから、いいか~ねえ、○○さん」

なんて……

口元を拭いて、口腔ケアして、すぐに横にしてはいけないと、時間をみて、寝かせる……


 が、胃瘻になってしまえば、なあんにもありません。


 繋いで、流して、外して、終わり


 そりゃあ、ギャッチアップしたり、吸引して、口腔ケアして、吐いた所拭いて……


 話しかける必要、ないのです。どんだけ食べたか?いえ、入れる量は、決まっているので、吐いたら、減らす。こちら側が、決めます。介護員さんからすれば、オムツ交換と、入浴だけの、関わりとなってしまいます。だから、誰も、話しかけてなんか、くれません。まあ、たまに、

「うんこ、べちゃべちゃ~」

と、ベッドサイドで、声を上げるスタッフもいますが、本人を責めているのでは、ありません。


 家族も面会に来てくれないし、一日中天井を見ているのは、声を掛けてもらえないのは、QOL、クオリティ オブ ライフ 生活の質 なんてないじゃん!!


 八重桜が咲いたら、又、点滴棒の所に括り付けて、拘縮した手で、触ってもらう……

「何やってるんだ、この看護師」

って、いつも思われているけれど、私が出来ることは、そこまで。


 ここの施設では、胃瘻の方の新規入所を、看護師が拒んでいます。だって、とても辛いのです、心情的に。とてもとても、悲しくなってしまうのです。

 今居る方は、最後まで、関わっていきたいと思います。でも、もうこれ以上、無理。

 今、ここに入所されている方、家族から「胃瘻」なんて話が出ないように、根回ししています……話の折々に、それとなく……


「餓死させますか?胃瘻にしますか?」


 その前に、老衰ですから。


 食べれる能力を持っていて、食べたいという意思があるのに、食べ物が無くて、食べることが出来なかった。


 それが、「餓死」だと、思うのですが……


 


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