今日帰る時、身体中にさよならをしました。
今頃、息を引き取っている方がいらっしゃいます。
私が帰る時には、体温が35度を切ってしまいました。心音にも、不整が出始め、無呼吸の割合も増えてきました。排尿も、そろそろ、丸一日無い。お通じも、9日無かったのが、お昼に出ました、肛門が弛緩してきている……もう、食止めして、五日……水分補給も、二日ありません。まだ、手足にチアノーゼは、出ていませんでしたが、とても冷たい……今頃、きっと、指先や足の裏が、濃い紫色に変わって、胸を上下させての呼吸から、顎を動かしての呼吸に変わって……そこからは、早いと思われます・
よく、頑張られました。
私がお会いした時には、もう、話すことも出来ず、ほぼ食事介助をされていました。なんとか、手を動かすのですが、食事だとわからない様子でした。介助すると、口を閉じてしまいます。ご自分の手を口に近づけると、辛うじて開くのですが、時間がかかる為か、口をスプーンでこじ開けての食事介助となってしまいました。それでも、口に入ったものは、なんとか飲み込んで下さるので、むせて吸引することは、ありませんでした。
その内、腕が拘縮して使えなくなりました。
元々、脚は動かないので、眉間を寄せるぐらいしか、動きのない、食べさせられて、オムツ交換されるだけの方に、なってしまいました。そのせいか、お通じが溜まってしまい、三日に一回、浣腸して摘便……やらないと、ガスが溜まって、お腹がパンパンになり、嘔吐してしまいます。
それでも、耐えて下さいました。
段々と、飲み込みが難しく、介助のスピードについていけなくなり、食事中、鼻水を出すようになりました。
「無理しないように」
と、スタッフにお願いすると、次第に食事量が減っていき、みんなが、
「そろそろ、難しいね」
と、感じるようになったところで、ご家族とも相談して、食事を止めました。
そこからは、とても穏やかな時間が過ぎていました。初めのうちは、いつも介護していたスタッフが「行けそう」と感じた時のみ、水分ゼリーをいっていましたが、それも、誤嚥のリスクが高くなり、湿らせたガーゼでの口腔ケアだけになりました。それが、今日で二日目、100cc以下が四日目。
なぜか、声を掛けると、目を開けて下さるようになりました。
月に2~3回は面会に来ている息子さんが声を掛けても、最近は目も開けなかったのに、何だろう、柔らかい表情をされています。
それなのに、
今日、施設に、雪だというのに息子さんがいらっしゃいました。けれど、様子を聞くだけで、会わずに帰ってしまったのです。
母親が、もう、死んでしまうのは、理解出来ても、怖い、辛い、耐えられない……と
穏やかな美しいお顔を見て欲しかったな~
口腔ケアして、噛みついてもらえたのに……残念です。




