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春に向けて、「恋」です。

  <生きていくには、「意地」が要ります>に、登場した、クミさんです。今年になってから、ショートステイにいらっしゃる頻度が増えました。お泊まりしていない日も、デイサービスに来ているので、あまり家にいない……ということです。

「家で死にたい」

という、願いは、叶えてあげたいのですが……ショートステイに来れない状況ならば、入院とかになってしまうのかなと、心配です。家族も大変……心配しても……ね


 今回入所して、その夜に、転んでしまいました。トイレに行こうとしたのでしょう、廊下に横になっていたそうです。幸い、強い痛みはなかったのですが、年齢を考えて、受診しました。レントゲン撮っても、CT撮っても、イマイチ良く分からない。歩けている方ですが、骨は、折れているのかわからないほどに、摩耗されていた……使い込んでいるのですから、仕方がありません。

 さぞかし、転んで受診したことに、落ち込んでいるかと思ったら、忘れていました。ビックリです。クミさんの中で、何かが壊れていっています。時々、

「あれ、忘れちゃったよ」

なんて、片眼をつぶって、忘れた振りをしていたのに……


 クミさんの、恋バナは、とても素敵でした。二度の結婚、二人の夫について、よく話してくれました。好きで一緒になった方は、胸を病んで、亡くなったそうです。話してくれる時、遠い目をして、恋文の所では、その便箋を握りしめる様な仕草まで付けて。


 この施設でも、ちょっとした騒動を起こしました。

 あの時、もう百を超えていたか、超える所だったか。お相手は、90後半の、これまた90後半の奥さんが、亡くなったばかりの男性です。

 お話が合ったのでしょう。ホームで食事を待っていて間に良く話されていました。二人共、耳が遠いので、まるで、頬を寄せているように見えてしまいます。それが、スタッフの目には、ふしだら?に映ってしまい……席を遠ざけられてしまいました。

 歩ける二人です。お互いの部屋も、認識できます。男性の方は、いつも奥さんと泊まっていた二人部屋。クミさんは、その部屋で発見されてしまい……

 その後、廊下のソファーで、自分の子供位の歳の女性たち相手に

「悔しい、死ぬ前に○○したかった~」

と、

 みんな、大変盛り上がっていました……



 昔は、金さん銀さんのお言葉に、

「百歳になっても、こうしてナイスな受け答えが出来るのだ」

と、感動していましたが、いまは、高齢な当事者が、その気持ちを本にしています。もしも、長生きしてしまったらば、を、学ばなくてはならない時代なのでしょうか?



 クミさんの心をときめかしてくれるような、素敵なおじいちゃん、募集しています!


  

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