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「は・・・?何をいって・・・」
予想だにしていなかった答えに、間抜けな声を出してしまう。
「死んでいるって……この前、俺その子に会ってるんだけど……」
「それは生きている人間か? それとも死んだ幽霊か?」
「そんなの……」
目を瞬かせる。どちらだったのだろう…………。
妖しである彼には、人に見えない物が当然のようにそこにある物として見える。霊も普通の人間と変わらない。それに洸は香月がまったく違和感を感じないほどに、存在がはっきりとしていた。
死んでいるとすれば、他の霊とは比べモノにならないほどに。
「分かるわけ……ないだろ」
香月の瞳が大きく揺れ、宝石のように光を湛える。
「俺、区別つかねぇもん」
月の光が零れたかのように、香月の瞳から涙が頬を伝い落ちて行った。
「死んでるなんて思わなかった……」
「そこで何でお前が泣くんだ」
「だって……」
声を詰まらせ、何度も手の甲で目元を拭う香月に神竜は渋面を作る。
小さな嘆息を漏らし、ぼそりと呟いた。
「泣くようなことじゃないだろ」
感情の窺えない声。
「人は妖しと違って、そう長くは生きられないんだ。遅かれ早かれ、別れが来ることは分かっていただろう」
香月の涙を溜めた瞳に傷ついたような色が一瞬よぎる。
唇を噛み、俯く。
「わかってるさ……だけど……悲しいものは悲しいんだ、どうしようもないだろ」
伝い落ちる涙を隠すように膝を抱え、顔を埋める。
そのまま声を押し殺して静かに泣き続ける香月に、神竜は苦いものを感じて視線を外し、庭へと向けた。
(ーー;)うーん、展開の仕方下手だな・・・




