掲示板回(第5-6話)
【王都中央広場】平民のガキが特等引いたぞ!!!【歴史的瞬間】
1:名無しの冒険者
うおおおおおおおお!!
今広場にいる奴、無事か!? 箱からとんでもない光の柱が上がって目が潰れそうになったぞ!!
4:名無しの商人
配信の受像水晶越しでも光の圧が伝わってきたわ!
あのお通夜みたいな静寂の中、たった数枚の銀貨を握りしめてたあのボロ服のガキが回したんだよな!?
8:名無しの新人
ああ、三枚目の銀貨だった。
震える手でレバーを下ろした途端、箱全体が脈打つように発光して、天を貫くような眩い光が噴き出したんだ。
おい、光が収まったぞ。中から出てきたのは……杖か?
11:名無しの魔導師
な、なんだあの杖は……。
ただの画面越しだというのに、放出される魔力の余波で私の周囲の空気が震えている。
装飾の緻密さもさることながら、使われている素材が根本からおかしい。あれは現代の技術で造られたものではない!
15:名無しの鑑定士
現場の最前列で観測しているが、全身から冷や汗が止まらない。
間違いない。あれは神話の時代に生息していたとされる、理外の魔物の骨格から削り出された魔杖だ。
持ち主の魔力を無条件で二倍に増幅し、あらゆる術式の構成時間を極限まで短縮する。おとぎ話の産物とされていた代物だぞ。
19:名無しの商人
>15
おいおい、冗談だろ。
それって、金に換算したらいくらになるんだ!?
あのガキが突っ込んだ銀貨三枚が、一体どれほどの額に化けたって言うんだよ!
24:名無しの鑑定士
>19
金銭で推し量ること自体が愚行だが……控えめに評価しても、金貨一万枚は下らない。
いや、一万枚でも安すぎる。王家が国家予算の枠を捻じ曲げてでも、力ずくで宝物庫に収めようとするレベルの歴史的遺物だ。
たった一枚の銀貨が、一国の王侯貴族に匹敵する極大の財力に変わったのだよ。
29:名無しの冒険者
金貨……一万枚!?
ふざけんな! 一生遊んで暮らせるどころか、広大な領地が買えて城が建つじゃねえか!
あのガキ、昨日までその日暮らしのドブさらいみたいな身なりだったのに、一瞬で人生上がりかよ!!
35:名無しの魔導師
あり得ない! あり得ないあり得ないあり得ない!!
我々が高潔な血筋を持ち、大銀貨を山のように積んで百回も回したというのに、なぜ出なかった!?
なぜ、あんな薄汚い平民の子供に、あのような至高の魔導具が与えられるのだ!
あの箱は狂っている! 判定に細工がされているに違いない!
42:名無しの情報屋
>35
狂ってんのはお前らの凝り固まった頭だろ、エリート様。
ここはゼクスの盤面だ。身分も、血筋も、これまで積み上げた財産も一切関係ない。
ただ純粋に、銀貨を入れ、レバーを引いた者だけが運命を引き当てる。絶対的な平等ってやつだ。
48:名無しの労働者
おい、特等が出たってことは、あの箱には本当に「本物」が入ってるってことだろ!?
金持ちの道楽なんかじゃねえ、俺たち平民でも回せば当たるんだ!
俺も引く! 絶対に引く! 麦畑の開墾なんかやってられるか!!
55:名無しの商人
やばいぞ、広場周辺の空気が完全に変わった。
王都中の平民たちが仕事投げ出して、目を血走らせて中央広場に殺到し始めてる!
それに……あのガキ、完全に固まってるな。無理もない、自分の手の中に国を傾けるほどの価値が握られてるんだから。
61:名無しの新人
おい、マズいんじゃないか?
周りの冒険者や、柄の悪い傭兵たちの目つきが変わってるぞ。
みんな、杖を持ったまま身動き一つできないガキを取り囲むように、ジリジリと距離を詰めてる。
完全に「獲物」を見る目だ。
68:名無しの商人
>61
金貨一万枚の価値がある杖だぞ。平民の子供が持っていたら、明日には裏路地で首を掻き切られて終わりだ。
身の丈に合わない運命を引いちまったんだ。
衛兵も群衆の熱気に気圧されて動けてない。これ、暴動が起きる前兆だぞ……!
74:名無しの冒険者
頼む、誰かあのガキを助けてやれよ!
せっかく掴んだ一獲千金の夢が、こんな胸糞悪い終わり方になってたまるか!
画面越しの熱気と殺気が混ざり合って、こっちまで息が詰まりそうだ!
【スレッド名:【速報】特等『理外の魔杖』検証会場。あのガキ、正気か!?】
1:名無しの魔導師
広場の受像水晶に映ってる検証結果、見たか?
一級杖の2倍だぞ、2倍。基礎魔法のファイアボールで石壁が抉れてやがる。
あの杖があれば、マナの少ない落ちこぼれでも宮廷魔導師に指先一つで勝てるぞ。
7:名無しの新人
検証会場の周り、近衛騎士団が殺気立ちすぎだろ。
あんなもの素人が持って歩けるわけねえ。
どうせ検証終わった瞬間に、どこかの貴族に安値で叩き売るハメになる。
12:名無しの鑑定士
バルカス伯爵が出てきたな。終わった。
あの「我が家で引き取ろう」は、拒否権なしの命令だ。
少年、金貨1万枚の夢もここまでか。大人しく差し出して命だけは助けてもらえ。
25:名無しの商人
おい、少年の返答が聞こえたか!?
「金貨は伯爵様の金庫に預けて、必要な時に引き出せる権利が欲しい」だと?
なんだその天才的な立ち回りは。実質、バルカス家の庇護下に入りやがった。
34:名無しの冒険者
さらに「学院の入学金」までセットにしやがったぞ!
武器という『奪われる資産』を、教育という『奪われない実力』に換金したのか。
運だけで人生当てたかと思ったが、あのガキ、頭の回転がバケモンだろ。
48:名無しの魔導師
配信のコメント欄が「賢い」「勝ち組確定」の嵐で埋まってて草。
武器を持ったままなら裏路地で消されてたが、バルカス家に金を預けたなら誰も手出しできん。
伯爵も満足げに頷いて握手してやがる。完璧な身売りだな。
62:名無しの博打打ち
ゼクスが工房で肩を揺らして笑ってるぞ。
「運命を換金して、一生消えない知識を買った」ってテロップが出た。
あいつ、計算外の選択をされて逆に喜んでやがる。変態め。
75:名無しの情報屋
少年はこれで王立魔導学院の特待生扱いか。
貧民街からいきなり伯爵の預金者兼、未来の高位魔導師候補。
ガチャ一回でこれとか、真面目に働くのが馬鹿馬鹿しくなるぜ。
91:名無しのギャンブラー
見てろ、特等排出で止まってた筐体が再起動したぞ!
次の当選者は、この幸運をどう使うのか。
俺も銀貨を投げ込んでくる。知恵なんかなくても、金貨1万枚あれば一生遊べるしな!
108:名無しの新人
↑お前みたいな奴が次の犠牲者になるんだよ。
でも、あの少年の逆転劇を見せられたら、もう止められねえ。
王都中の連中が、狂ったようにレバーを回し始めてる。地鳴りが止まらねえよ。
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