表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/3

米太郎サンバー踊る備蓄米魂ー

落ちぶれた米太郎の住む寂れたアパートに、ある日、思いがけない訪問者があった。


現れたのは、テレビドラマの世界から一線を引いた今も、自身の名を冠した一座『ヒロキ・オン・ステージ』の座長を務める親方ヒロキだ。


「うちの舞台は、一部は堅気の時代物だが、二部は歌あり踊りありの派手な歌謡ショーでな。米太郎、お前、二部で一緒に歌い踊ってみねえか?」


その申し出は、今の米太郎にとって、まさに地獄に仏だった。


こうして、『ヒロキ・オン・ステージ』の二部に出演することになった米太郎。


彼が出たその日のメインゲストは、人気バンド『マイマイ倶楽部』


名曲『FUNK SUIHANーJa』の熱狂的なステージ。

米太郎は、ボーカルのパールライススチーム炊井の背後で、まるで生まれ変わったかのようにノリノリで歌い踊る。


♫エブリィ米炊き 1・3・6

たまにはケーキ スープHa!Ha!Ha!

ワビサビツナマヨ、これイクラ!

備蓄に新米Ha!Ha!Ha!♫


オーオーオーオーオー

観客もその熱気の渦にのまれていく。


第二部のショーは大成功で幕を閉じた。熱狂冷めやらぬ楽屋で、座長の親方ヒロキは確信した。


「メインゲストなしで、今度は米太郎をショーの中心にしていける」と。


この直感は、すぐに舞台演出家との話し合いへと持ち込まれた。二人の間で「米太郎に歌と踊りを与えてみたらどうか」という案が練られ、具体化していく。


早速、一座の芝居の音楽を担当するアキラ先生が曲を書き下ろし、演出家が作詞を担当。

こうして、日本中を熱狂の渦に巻き込むことになる楽曲、『米太郎サンバ』が爆誕した。


初演の舞台。

米太郎がサンバのリズムに乗って歌い踊り出すと、客席からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。


その熱狂は、劇場の中だけに留まらなかった。舞台を見た観客たちがすぐにSNSでその感動を拡散し始め、『#米太郎サンバ』のハッシュタグが瞬く間にトレンド入り。


そしてついに、その勢いはテレビ業界の目に留まる。昼のワイドショーで大々的に特集が組まれ、話題は爆発!

米太郎は、どん底から一気に時代の寵児へと駆け上がった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ