猫
インスタントフィクション2作品目です!
よお、あんちゃん。 俺は猫。名前はレンだ
え?何でこんなとこにいるかって?
そうだな、俺は生まれてこの方メスにてたことなく、ましてや友達もいたことない。若いころに、見た目と容姿を馬鹿にされてそれ以来周りとの付き合いを厭うようになった。現在は巣穴に引きこもっている。最近一か月はもう外に出ていない。全くつまらない人生だぜ。
え?生活はどうしているかって?
実はな、生まれた時からご主人がいるんだ。そいつが毎日飯をくれるからくうにはこまらねぇ。しかも最近では俺の言うことをきいてくれるからよ、もう最高だぜ!だから生活に支障はありません!
けどよ一つだけ聞いてくれよあんちゃん。さっきメスにモテたことないって言ってたろ?俺。だからよ一度でいいからよ、恋人が欲しいんだよ。たしかにさ、見た目は悪いし、馬鹿だし、空気だってよめねえかもしれねぇけどさ、愛する心はだれにも負けない自信はある。おそらく絶対だ。そして最近考えたことは「行動」ではないかと思って。ほら行動しないとなんに始まらないだろ?
え?行動も大事だが、恋愛の前に普通に生活できるようにするのが先なんじゃないかって?
そーゆーのはまだ先!てか恋愛してたら自ずと出来るようになるから。いい加減にしろ。まぁ、やっぱ行動だよね!決めた!明日近所の気になるメスにアプローチしに行く。あんちゃんと話せてなんか行動する勇気がわいたよ。ありがとう!頑張ってみる。次あったときは彼女さんにして合わせてやるよ
え?やめたほうがいいって?
今の俺は止めらんないぞ。もうとっとと出ていきな
翌日の晩、猫の鳴き声と女性の叫びが聞こえた
「にゃおーん!!!!!!」
「次のニュースです。昨晩都内の住宅街で猫の鳴き声を上げながら女性にわいせつな行為をしたとして、49歳の自称無職の山田レン容疑者が逮捕されました。」