序章
学生の頃からの友人の結婚披露宴に参加した航平。二次会に参加すると沖縄から来た比嘉貴之と言う男性と仲良くなる。色々話して行く中、ノリで航平は沖縄に住むことになってしまった。。
強い日の光が何日も続く夏。毎年その時期は沖縄が輝くシーズンになる。そんな中沖縄に1年間住むことになった。旅行で行くときはウキウキワクワクだが、いざ住むことになったらドキドキや不安も感じている。今回住むことになった理由は友人との軽いノリから始まった。
1年前。
「仕事は何をされていますか?」
「教育関係です」
「え!私もです!楽しいけど大変ですよね〜」
「ほんと大変ですよね。私は今年度でやめようと思っています」
「辞めちゃうんですね。その後の予定とかは決めていますか?」
「それがまだ決めていないです。とりあえず1年間はのんびり遊びながら過ごそうかなと」
「それなら沖縄に来ませんか?沖縄最高ですよ!」
友人の結婚披露宴後の二次会に参加し、隣に座っていた沖縄から来た比嘉貴之と仲良くなり盛り上がっていた。私は、やることないし行ってみようかなと思ったので来年は沖縄に住むのかなとうっすら考えていた。
1年後
私は今空港にいる。いよいよ出発だ。旅行で行く気持ちと住むとなった気持ちは全然違うなと感じながら時間を待つ。
貴之から電話が来た。「もしもし?」
「もうすぐ出発だな!緊張してる?」
「んー、少し」
「大丈夫よ!沖縄は住みやすい所だし俺もいるし!航平が行き縄着く頃には俺も待っておくからさ!迎えに行くよ!」
「ありがとう!会えるの楽しみにしてる!」
貴之とは二次会でLINEを交換し、やり取りを重ねて良い友人関係を作ることができた。
私の不安が少し軽くなったような気がする。知らないことが多い沖縄。新しい生活への期待を感じながら搭乗口に入っていく。