プロローグすぎて文字数少ないのです
むかぁしむかし
あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました
お爺さんは毎朝おかしを据え
お婆さんは優しい笑顔で店番をしていました。
お爺さんの据えた和菓子は、おしゃべりばかりです
お爺さんとお婆さんは、据えた和菓子の事を我が子のように可愛がり
良い人に買われておくれ、
美味しく食べてくれる人に買われておくれっと祈りながら、
商いをしていました。
優しいお爺さんとお婆さん、そして和菓子たちの居て毎日がにぎやかでした。
その中でも、いっそう目立つ程にぎやかなのが1人、
いや1個いました
お爺さんが気まぐれで据えた和菓子
その名もウグイス草餅
半透明の餅の中にウグイス餡が入っていて、
もちもちっとした食感と蕩けるような甘さが好評の和菓子です。
今日は鳥さんが来て南の島の話をしてくれたです。
今日は遥か遠くの大陸の出来事を教えてくれたです。
今日は大きな塩味の水溜まりを渡った話を聞いたです。
世界には大きな蜥蜴がいて、空を飛んだり火を吹いたりするそうです。
いつか世界を旅するのです
何て事をお婆さんに話してました。
それを毎日ニコニコしてお話を聞いてました。
ある日の事、
ウグイス草餅は、お婆さんに言いました。
「今日は鳥さんに冒険の旅に連れていって貰うのです。」
「お爺さん、お婆さん長生きするのです。お土産話持ち帰るのです」
お婆さんは、はて? と首を傾けてウグイス草餅に問おうとしたその時、
ピーヒョロローと鳴き声がし、とんびの影がウグイス草餅を掴んで、飛んでいってしまいました。
「お婆さん、お達者で~なのです~」
物凄い速度で飛んでいくとんび、風に乗って天高く舞い上がり
あっという間に、点になってしまいました。
あぁ、世間知らずのウグイス草餅どこへゆく。
無事にウグイス草餅は、戻って来れるのか?
何よりも消費期限は大丈夫なのか?
これより、ウグイス草餅の冒険のはじまり始まり~