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過ぎたる力は身を滅ぼす

作者: ラース

異世界とか言う、各能力に極振りしたような怪物達が居る世界で最強の存在として転生したいと願って(ほざいて)しまった人物…確かに彼は最強であったが知力が足りなかった(無慈悲)

こんな筈じゃ無かった…彼はただ呆然と目の前の惨状を眺めている。

異世界に最強の存在として転生した彼は、目の前に現れた醜悪な生物に反射的に拳を振るっていた。

負ける気はしなかった、余裕だという確信が有った。暴力を振るう事への嫌悪感は無く、ただ肉体のスペックを確認する為の判断だった。

拳は空気を引き裂き、辺りに衝撃波を撒き散らしながら相手の肉体を消し飛ばした。衝撃波は周りの木々を薙ぎ倒し、地面は足場から崩れさった。


彼の肉体は、一切の道具を用いずに現在の精神状態でも異世界で最強に成るように設計された。アダマンタイトゴーレムに素手で粉砕出来るだけの物理的強度と力、エンシェントドラゴンを一蹴出来るだけの魔法能力と飛行能力、エンペラースライムを無視出来るだけの状態異常耐性と再生能力…


異世界最強という言葉の重さを舐めていたと言わざる得ないだろう。


それから少し呆然としていたが、彼は直ぐに体の異変に気が付いた。

腹が減って居たのだ、転生した時から然程時間は経って居ないにも係わらず。

彼の肉体は身体能力が高い、それはその身に宿す膨大な魔素も関係して居るが…純粋に筋肉量が多いのだ。異世界に置ける人類最強の肉体を持った、巨人族の英雄の実に2倍…基礎代謝にして24000kcal以上。

かの英雄は大飯食らいで有名だが、彼は単純計算でその倍食べる必要が有った。


彼は食べ物を手に入れようと思ったが、辺りは壊滅状態で食料処では無かった。仕方なく嗅覚に頼って食料を探す事にしたらしく、森の中に消えて行った。


季節は冬の始めで有り果物や動物の確保は困難を極めており、嗅覚で探し集めた食料では足りず餓死した事は想像に難くない。


だが、仮に彼が魔素による身体強化を解除して居れば。魔素で肉体は活性化されず、基礎代謝が低下して息長らえて居たかもしれない。


もし、その肉体を十分に活用するだけの頭脳が有れば。


もし、魔力生命体のような食事が不要な肉体を望んで居れば。


もし……




だが、その仮定に最早何の価値も無い。


最強の肉体は、今日アンデッドと成って動き出した…

彼の残したエゴの塊が、最強の戦闘能力が無秩序に振り回される事が決定したのだ…


過ぎたる力は身を滅ぼす、次いでに世界も滅ぼす(クッソ迷惑)


注意、この小説は異世界最強物小説を設定だけ考えて投げっぱなしジャーマンした物です。つづきますん。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったです。 異世界の魔王的存在がいなくならない理由の一つが ここにあったのですね。
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