感情
感情について考えてみてください。
イラつく。
感情が昂り、制御が効かなくなる。
わからない。わかって欲しい、助けて欲しい。
求めても、やっぱり手は差し伸べられない。
悲しい、悲しいな。
もうこんな世界は、滅べばいいのに。
「あー、イラつく」
俺は苛立っている。
何対してなのかは、よくわかっていない。
心臓あたりからムカムカと湧き上がってくる何かがある。
思い通りにいかない。
「ふざけんじゃねーよ……クソが」
悪態をつく。
俺は普段から沢山のことを考えて来た。
だから、失望してしまう。
これは勝手に期待して勝手に失望した愚かな俺の末路だ。
周囲の人間は、人の心理を理解しようとしない。
だから好き勝手騒ぐ。
人が集中して何かをしていても、その集中を乱すかのように騒ぎ立てる。
ほんとうに、我慢ならない。
言葉にするのは簡単だ。
だが、共同生活をしている以上は、感情に任せてモノを言うのは何か違う気がする。
そこで我慢を選んだ。
これは俺の選択だから何も文句は言えない。
それでも、周りの人間はいっそう気を使うべきだ。
共同生活をしているのだから。
俺に助けはこない。
自らその道を絶っているから。
助けがあるとわかれば、甘えてしまうだろう。
俺は極端だ。
ゼロから百しかない。
だから俺は、要らないものは切り捨てる。
欲しいものは大体存在しない。
だから、作る。
無は限りがないから無なのだ。
何もないわけではない。
上限が無いから、無なのだ。
俺は信じている。
自分の先に歩いているもう一人の自分を。
そいつに負けないように、食らいつく。
治ることを知らないこの感情の昂りを崩さず、獣道を進んで行く。
歩けば歩くほど辛くなる。
楽しさが薄れていく。
でも、その薄れていく楽しさは低レベルなもの。
より高いレベルで楽しさを得るには、限りない『辛』のなかから限りなく少ない『幸』を探せばいい。
感情は人を豊かにする。
俺はそれを胸に、また一歩踏み出す。
永遠なる成長と共に。
感情がどう言うものか、理解して日々を過ごしてみてください。