表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第三話

「し、死んだ?だれが?まさか美玲が…………?」


驚きのあまり、敬語をつけ忘れた。いや、それよりも、美玲が自殺……?昨日まであんなに楽しそうにしていた美玲が?


「美玲が自殺したときに、これが近くに置いてあったの。読んでみて。」


そう言って、明美さんが渡してきたのは、『遺書』と書かれた封筒だった。『遺書』の文字の下には、『大介へ』と書かれていた。


おそるおそる封筒を開ける。その中には丁寧に四つ折りにされた紙が入っていた。

内容を読み始める。




『大介へ

 

ありがとう。

そして、ごめんなさい。


自殺するなんて思ってなかったでしょ。

少し前から、いじめに遭ってたんだよ?

全然気づいてくれなかったよね。


いじめに遭ってたって言ってもひどい事はされてないんだけどね。

ただ、私成績良いからさ。

大介に答え教えてもらってるんじゃないかって思われてたみたい。

そんなことしても他の教科はどうにもならないのにね。


最近になってくると、『大介と付き合ってるんじゃないの』とか言われたりして、否定したら、『大介が傷つく事をしろ』って言ってきたから、無理だって断ったら、『じゃあ、死んじゃえよ』って小声でぼそっと言われて…………。私さ、ばかだよね。


でも、いじめを仕掛けて来ていた人達は探さないで欲しい。

それが私からの最後のお願い。


今までありがとう。



                         美玲』


「な、なんだよ。これ。好き勝手言ってどっか行くとか。ふざけるなよ……。」


美玲の母親や親戚の人もいるのに、涙が出てきてしまう。


「ごめんね。急な話で大介君も混乱しているのにこんな物を読ませちゃって。…………じゃあ私は失礼するわね。」


そう言って、本当にすまなそうに頭を下げてから親戚の人達と一緒に家に入っていく。

俺も今日は帰ることにした。



                                


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ