第7話 少女 -Near a broken carriage-
まぁ、助けるのは良いんだけど、返事を出来ないのが辛い...。親を見に来たは良いけど診察方法なんて俺しらないぞ!?
俺は患者の様子を見て思う。頭強打って脳震盪かな?多分こういうのってCTスキャンで調べてから手術的なのするんだよね。
さて、自分にそんなことができる技術があるでしょ〜か?
そんな技術あるわけない!
おっと、つい叫びたくなってしまった。この星の技術力がどれほどなのかはこの馬車を見れば分かる通り、おそらく中世レベル。いや、もしかしたら現代技術の粋を魔術的な何かによって超えている部分はあるかもしれない。それでもX線とか発見できてないだろうなぁ。
とりあえず、CTスキャンとか使って治せそうになかったら...まぁ、残酷だけど伝えるしかないかな。
俺はポイントを注視してショップを開いた。
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▶︎X線
*照射
超軟X線照射 10ev 20pt
軟X線照射 150ev 45pt
X線照射 12Kev 100pt
硬X線照射 75Kev 200pt
・+スキャン +50pt =X線撮影装置
*破壊
DNA破壊砲 700pt
*眼
X線眼 400pt
○類似
・透視 2500pt
残295pt
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CTスキャンじゃ出てこないかなと思ってX線で検索したけど思った以上に沢山出たな。
しかも矢鱈物騒な名前の兵器までありやがる...。
ここまでくるとこのショップ何でもありな気がしてくるよ。机を投げ飛ばす兵器とか有ったり。ふざけ過ぎか。
それよりも、検査だな。時間は限られているのだから早くしないと。
俺はX線照射とスキャンを押して残ポイントが45になったのを確認した。で、どうすれば良いんだろうか?自分に何か取り付けられた感覚はない。視界にも映っていない。
スキルの時みたいに念じればいけるのか。
[X線照射.スキャン]
一瞬目の前が暗くなってそれは表示された。視界にX線によるレントゲン写真が出てきたのだ。って、近くでしてなかったからこれじゃあ何が何だか訳わからない。
俺はもう一度この動作を行い父と母の頭辺りをスキャンした。素人による検査のため信憑性はかなり低い。だが、頭蓋骨が折れたり、ひびが入ってないだろうことは分かった。
これなら暫くしたら眼を覚ますかもしれない。
「たぶん、両親は暫く安静にしていればそのうち意識も戻るよ」
「本当に!?ありがとう...えーっと名前はなんて言うの?」
「名前は...」
名前は...あーだめだ。全く思い出せない。記憶は出かかっているのに何かに押し返されているような気分だ。あー、もどかしい。
この感覚。苛々してくる...。
ってちょっと待てよ...?何で俺の喋っていることがこの少女は分かるんだ?自然と話してたから気づかなかった!
なかなか言い出さない俺を見て何を感じたのかこんなことを少女は俺に言ってきたのである。
「名前ないの...?じゃあ私がつけてあげるよ!えっとー、銀色でピカピカしてて、丸くて...」
嫌な予感がしてきた。
「銀ピカま「ストーップ!!名前の事は後にしてくれないか。それよりも両親は命に別状は無いかもだけど...俺は完璧じゃないからもしかしたらがあるかもしれない。近くに村があった筈だからそこまで行こう」...る」
「分かった。でも馬車はもう動かないよ?馬だってきっと骨が折れたりしちゃったり...車体だって」
少女はそう言って目の前の見るも無残な姿の車体。それと、横たわるオークだった物と、馬を指差して言った。
たしかに、これではとても村までなんて行けやしない。近くとはいえ数kmは離れているのだから。
一体どうすれば良いのだろうか。ポイントは45しかない。それこそ人が入れる車体とそれをつなぎとめる紐みたいなのを作ってしまえば良いんじゃないか。俺が引っ張って行けるかは分かんないけど希望はある。でもどうやってそれをする...?車体を買うのか?まぁ、調べてみる価値はあるか。
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▶︎車体
*部屋 5×1.5×3m (Standard) タイヤ付き/ゴム
・木製
粗悪 62.5pt
標準 93.7pt
最良 140.6pt
・鉄製
粗悪 105pt
標準 183.7pt
最良 321.5pt
・...
残45pt
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うっ...全部45以上かかるな。部屋か...部屋にタイヤを付ける。あっ!あれならいけるかもしれない。
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部屋 1×1×1㎥ 1pt
装甲 7pt
シールド 50pt+1秒につき1pt Lv.0
ビームライフル 75pt
マシンガン 230pt
残45pt
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれだ。これにタイヤを付ければポイントが足りるかもしれない!俺は縦2m横2m高さ1mの部屋を作り出した。消費ptは僅か4であった。
目の前に粒子が集まりだした。そして、形を成して姿を現したそれは、銀色に輝く大きな四角い箱だった。この輝きは俺と同じ金属?で出来ているのだろうか。
「えっ...!?いきなり現れた!何これ?ピカがやったの?」
「ピカ...?まぁ、いいや。あぁ、そうだよ。これに両親を乗せて近くの村まで行こう。そういえば、名前なんて言うの?」
「私?わたしはリアって言うよ」
「リアって言うんだね。分かった。その...苗字とかは無いの?」
俺は別に今この世界に来たばかりだからこの世界にある国や国際状況を知っていない。だから、苗字なんてものが存在しない世界だという可能性も十分考えられる。だが、聞いておいて損はないだろう。
「苗字?わたしは貴族じゃないからそんなものは付いてない」
「じゃあ、商人?」
「うん」
なるほど。商人の娘...か。御者の執事を雇っているぐらいだしそこそこ力を持った商人だったのだろうか。
しかし、俺の知識だとこれはおかしいな、、。ファンタジーなラノベなどの知識も合わせるとこれはあきらかに異常だ。
だって、そこそこ大きな商人だったならばキャラバンを組んでたっておかしくなどないし、第一さっきのように魔物に襲われるような世界ならば護衛とか雇っているもんなんだけどな。いないのか?
この後タイヤを12pt消費してゴムなし木製ホイールを4輪取り付けました。え?ゴムはどうしただって?そんな高級品買えませんよ。
読んでいただきありがとうございます。




