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リアース戦記 ~鉄壁のルーク~  作者: ナナすけ
新人冒険者の章
80/187

第78話:束の間の休日

 リアース歴3236年 9の月27日


 時間は昼間近、エターナの町を当ても無くブラつき歩く俺達夫婦。

 アイシャの肌は艶々で妙に艶っぽく、歩く姿から上機嫌なのが丸わかりである。

 俺はと云うと精を吸い取られたミイラの様にフラフラと歩き、今にでも倒れそうな感じである。

 どうしてこうなったかと云うと、時間は朝6時まで遡る・・・


 今朝、目が覚めると俺はアイシャの上に覆い被さる様に寝ていた。

 ん~、昨晩は酒のせいか部屋に戻ってからの記憶がない。


「あら、ようやくお目覚めの様ね!」


 俺の下敷きになっているアイシャと目が合う。

 キラン!っと光った様に見えたんだけど・・・

 アイシャが熱い眼差しを送って来る。

 吐息も熱いものになって来た?

 え!今、舌舐めずりしたよね!

 アイシャが上半身を起こしたと思ったら、俺の左腕を引っ張りクルンと二人の身体が回転した。

 アイシャが上になり俺が下になる。

 先ほどとは逆の体勢だ・・・

 アイシャが服を脱ぎ出し、上半身が素っ裸になった。

 プルンと乳神様揺れる。

 え!もう一度舌舐めずりっすか。

 な・何ですかそのターゲットをロックオンした様な感じは。


「あ・な・た~♡」


 え?えぇぇぇ!

 アイシャが覆い被さって来て貪る様なキスをして来た。


(キャ~~~!アフン!止めて♡ ん~、こりゃ堪らん!

 あ、ダメ♡ ああん、ダメなの~!スッゴイの~~~♡)


 野獣の様に俺に襲い掛かって来るアイシャ。

 最近ご無沙汰気味だった事もあり、かなり激しいエッチを展開する。

 俺達夫婦は勢いのまま連チャンで4回も夫婦の営みを行ってしまったのだ。

 朝6時頃から始まった熱い営みは、気が付くすでに10時を過ぎていた。

 精を一滴残らず搾り取られた気分っす。


 これでは今日の冒険者稼業はもう無理と判断した俺達は、急きょ休みの日に決めた。

 ただし、朝食を抜いて4回も激しくぶっ続けでやった俺達夫婦はもう腹ペコである。

 昼食を食べようにも穴熊亭の昼の部は11時半からなので、まだ営業をしていない。

 中途半端な時間なのは俺達が悪いので、仕方がなく外出して何処かで食を満たせる店を探そうとなって訳である。

 そして話は冒頭に戻り、今エターナの町をブラついているのである。



 二人の足は何気に冒険者ギルドの方に向く。

 習慣でしょうかね?

 腕を組みながら何時もの道を歩く。


「何処かで精の付く物を食べられないかしらね?」


 鼻歌まじりで上機嫌のアイシャが言った。

 も・もしかして、又続きをする気ですかね?

 流石に体力が持ちましぇ~ん!


「冒険者ギルドの向かいの居酒屋なら開いているんじゃね?」

「又あそこ!ん~、あそこだったら又ケビン君達に会わない?たまには二人でゆっくりしたいのに~」


 そうか!アイシャは二人っきりでイチャつきたいのか。

 最近、ケビンやレミオン達とばっかりで、余り構ってあげられなかったもんね。

 ゴメンよ!


「露店のおっちゃん、もう店開いているかな?

 肉の串刺しでも買って公園で食べながらゆっくりしようか?」

「それ良いわねぇ!公園でゆっくりしたいな」

「決まりだね!」

「うん!」


 たまに二人っきりでのんびり過ごすのも良いよね。

 露店のおっちゃんの店は冒険者ギルドを通り抜けて正門の近く。

 居酒屋の前も勿論通る。

 あいつ等に出会わない事を祈ろう。

 捕まると確実に引きずり込まれるからな・・・


 冒険者ギルドの前を通りかかる。

 見渡すとあいつ等はいない様だ。

 良かった!

 冒険者ギルドの魔物解体作業場でマシューが働いているのが見えた。

 額の汗を拭いながら一生懸命働いている。

 義兄として一声かけてやるか。


「よ!マシュー頑張っている様だな」

「あ、兄貴達!今日は休み?」

「そうよ!二人でのんびりとデート中なの」


 アイシャがニコニコ顔で話しに割り込んで来る。


「あ・兄貴、何だか精気を搾り取られたミイラみたいな姿しているなぁ。

 夫婦仲が良くてお盛んなのは構わないけど・・・そ・その少し自重した方が良いんじゃね?

 又、変な噂が広まるぜ!」

「うっさいわね!余計な事喋ってないでしっかり働きなさいよ」

「へいへい!何だよ、せっかく心配してやったのに。

 そっちから話しかけて来たんじゃないかよ・・・」


 ブツブツと文句を言うマシュー。

 確かにこっちから話かけたのに申し訳ない。

 又、変な噂か・・・せっかくアイシャの機嫌が良くなったのに、又機嫌が悪くなると困るなぁ。

 ブルっ!おっと、思い出したら寒気がしちゃった。

 アイシャ、ゴメン!

 その時だ。


「大変だぁ~!首都からの積み荷が又襲われたらしいぞ」


 一人の冒険者風の男が叫びながらギルドに駆け込んで行った。

 首都からの積み荷が襲われた?

 せっかくの休日だったのに、何やら重苦しい空気が流れてくるのであった・・・


次回の話から3章の山場へと入って行くでござる^^

次回『第79話:指名依頼』をお楽しみに~^^ノ

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