第61話:縁者
リアース歴3236年 6の月26日6時過ぎ。
ジークと云う名の嵐が過ぎ去り、ようやく平穏な甘~い日常が戻って来た。
今は朝の営みが終わり、裸でピロートークしながら二人でダラダラとしている。
俺もアイシャもエッチの後のピロートークの時間って、とっても好きなんだよねぇ。
ここ最近のアイシャは艶っぽさがグーンと増して来て、大人の色気が半端ないです。
特に破壊力抜群の乳神様がエロい事エロい事。
「アイシャ、おっぱい又大きくなったんじゃない?」
俺はアイシャの乳神様を優しくプニプニと指で突っつきながら問う。
あぁ~、何時までも触っていたいですわ~。
「ハァ、そうなのよねぇ。Gカップにサイズアップしたみたい。
肩が凝って困るわ~!」
アイシャはため息を付きながらベッドから立ち上がり、両手で自分の胸を持ち上げ、突き出す様にして鏡を見る。
部屋には全身を見る事が出来るほどの大きな鏡を置いてあるのだ。
うむ!やっぱり乳神様がパワーアップしていましたか。
信者として喜ばしい限りであります。
俺はニヤニヤしながらアイシャの綺麗な身体を眺める。
「又エッチな目で見てぇ~!大きくなった原因ってさぁ、ルークが暇さえあれば触って来るからじゃないかしら?」
アイシャが睨んでくる。
でも、この目はたぶん照れ隠しだな。
「だったらもっと大きくしてあげないとね」
「もう、これ以上大きくなったら本当に困るんだからね。
最近、皆が私の胸を見ている様な気がして嫌なのよ。
自意識過剰とも思うんだけど、前みたいに何処かの貴族に強姦まがいな事されたばかりだし、私不安で・・・」
急に泣き出しそうになったアイシャ。
「ゴメンねアイシャ!アイシャの気持ちも知らないでふざけた事言って・・・」
俺はベッドから立ち上がり、鏡の前のアイシャに駆け寄り彼女に抱き着く。
彼女の両手が俺の背中に回る。
「私もゴメンね!急に変な事言ってさ」
「そんな事ない!悪いのは俺さ」
しばらくそのまま無言で抱き合う。
俺とアイシャの心臓の音が重なる。
「強姦まがいをした貴族って、確かバニング家の人って言っていたよね?」
嫌な事を思い出させる様で嫌だったけど、つい聞いてしまった。
「うん!」
俺の胸に顔を埋めながらアイシャが答える。
「そっか、バニング家か・・・」
俺は父が言った事を思い出していた。
母の形見のペンダントを貰った時の事だ。
「どうかしたの?」
アイシャが俺の目を覗き込む様に聞いて来た。
こう云うところが敏感なんだよねぇ、アイシャってさ。
「実はさぁ、俺の亡くなった母さんってバニング家の縁者らしいんだよね」
伝えるべきかどうか迷ったけど、本当の事を話した。
アイシャに隠し事をするのはいけないと思ったんだ。
「え!ウソ?」
驚いた顔でアイシャが言う。
まぁ、当然だよね。
「本当らしいんだ!父さんが母さんのこのペンダントを渡してくれた時に話してくれたんだよ。母さんはバニング家の縁者だって。
もし、父さんに何かあって一人になった時、困ってどうしようもない時はバニング家を頼りなさいってね。
まさかそのバニング家から嫌がらせを受けるとはなぁ」
俺は首から下がっているペンダントを手に取り見つめる。
アイシャもペンダントを見つめている。
「私のせいでゴメンね!お母様に申し訳ないわ・・・」
アイシャが又泣き出しそうになる。
アワワワ!ストップストップ~!
お願いだから泣かないでよ~。
誰か笑顔のなる精霊術を教えてくれ~。
「アイシャが気にする事なんて全然ないんだからね。
俺は元からバニング家を頼る気なんてサラサラないしさぁ。
それに、今はエターナのご老公が俺の後見人になってくれているしさ。
何かあったらご老公の方を頼るから大丈夫だよ。
お願いだから悲しい顔しないで笑ってよ!」
俺は慌てながらも必死にアイシャをなだめる。
アイシャが泣くところを見るのは嫌だよ~。
お願いだから笑ってよ~!
「うん、分かったわ!」
作り笑いだけど笑顔で答えてくれた。
有難うアイシャ。
俺達はお互いに温もりを確かめ合いながらもう少しだけ抱き合っていた・・・裸で!
「ちょっと!固いのが当たっているんだけど・・・」
「ゴ・ゴメンなさい・・・」
朝の刀の鍛錬をせずに、そのまま朝の第2ラウンドをしてしまった俺達は、少し遅めの出勤となってしまった。
ず~っと盛りのついたエロ猿で本当にゴメンなさいね!
何時もの様に腕を組んで歩いて冒険者ギルドにやって来ると、ギルド前は人でいっぱいだった。
何だか女性のキャーキャーと云う黄色い声が聞こえて来る。
アイドルか何かが来るイベントでもあったのかな?
人だかりで何が起こっているのかサッパリ分からん。
「何だろね?」
「さぁ?何かしらね?」
俺とアイシャはお互いに顔を合わせて首をかしげる。
本当に何だろうね?
「あ!兄貴、姉ちゃん、おはよう」
マシューが俺達に気付き挨拶をして来た。
マシューは人だかりの外で蛙みたいにピョンピョン跳ねながら中を覗こうとしていた。
「マシュー、この人だかりは何?」
アイシャがマシューに問う。
「俺もちょい前に来たばかりで、よく分かんないよ。
こうやってジャンプして見ようとしているんだけどね」
まだピョンピョンしながら答えるマシュー。
「もう、役立たずねぇ!」
アイシャさん、それは流石にあんまりなお言葉ですよ。
マシューがしゅんとした顔になっちゃったよ。
「でもさ、姉ちゃん。前にもこんな事あったよな?」
それでもピョンピョン跳ねるのを止めないマシュー。
君は『ド根性ガエル』のぴょん吉みたいだね。
これからぴょん吉と呼んであげるからね。
「た・確かにそうね・・・」
ありゃ!アイシャまで何かしゅんとした顔になっちゃったよ。
もう、ぴょん吉が何か気に障る事でも言ったんだなぁ。
罰として平面ガエルにしてくれるわ~。
「お!そこにいらっしゃるのはアイシャ様で御座いませんか?」
「「「!」」」
俺とアイシャ、マシューは声の主の方に振り向いた。
そこには・・・
さて、現れたのは誰でしょう?
次回『第62話:再び』をお楽しみにね~^^ノ




