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リアース戦記 ~鉄壁のルーク~  作者: ナナすけ
小さな英雄の章
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第44話:爆弾投下

 エターナの町へ向かって行った行商人が途中で引き返って来た。

 ルークが出かけて行って数日後の事である。

 エターナの町で起こった事がルタの村に伝わる。

 ルークは帰って来ない。

 孤児となったルークであったが、彼を心配する村人達は多い。

 村人達にとって、ルークは家族同様なのである・・・




 リアース歴3235年 6の月30日。


「只今、戻りました~!」


 俺はようやくルタの村に帰って来た。

(ルタの村か!・・・何もかも皆懐かしい! by 沖田艦長)

 って、10日ぶりだけどね。


「ルーク無事だったでござるか!」

「兄さん、無事だったんだね!」


 師匠と弟弟子の涙の再会・・・ではありません。

 誰も泣いてないです。

 でも心配してくれて嬉しいです。


「ルークの後にエターナの町に行った行商人が途中で戻って来てござってな。

 エターナの町がスタンピードで大変な事になっていると聞いて心配していたでござるよ~」

「ご心配お掛け致しました!」


 俺は素直に頭をさげる。


「まぁ、ルークが自分自身の身を守るくらいは問題ないとは思っていたでござるが、ジークが、ルークは正義感が強いから絶対他人のために危険な事をしていると言うので、それで心配していたでござるよ」


 流石に長い付き合いだなジーク。

 俺の行動がバレバレか。

 何だか本当の兄弟みたいで嬉しいぜ。


「しかも、絶対に綺麗な女の子を助けて鼻の下を伸ばしているはずだ、とも言うてな。

 悪い虫が付かない様に助けに行かなくちゃ、と出て行こうとして抑えるのが大変でござったよ・・・」

「僕は兄さんの事が全て分かるんです!

 女の子と乳繰り合ったりしていませんでしたか?

 ダメですよ!僕と云う存在がいるんですから・・・」


 ちょっと待て!

 俺の感動を返してくれ。

 そして、何それ?

 何でそこまでバレバレなの?

 それに、僕と云う存在って何?

(お・恐ろしい子! by 月影千草)

 イナリとは別の意味で恐ろしいわ~。


 それから、夕食を食べながらエターナの町で起こったスタンピードの事を師匠とジークに語った。

 町に侵入したゴブリンと戦った事。

 正門の大扉での攻防やウォールの術で大扉を強化した事。

 石垣の上での攻防。

 夜陰に紛れて水路から侵入して来るゴブリンを退治した事。

 エリアヒールを使って意識を失った事。

 アイシャが愛子だと分かってイチャイチャしていた・・・事は黙っていました。

 氷虎騎士団が救援に来てくれた事。

 最終決戦があった事。

 変異種が率いる特攻部隊を止めた事。

 話をする事に夢中になって、夕食のスープがすっかり冷めていたよ。

 師匠やジークも食べる手が止まって真剣に聞いていた。

 事の顛末を語り終えるまで1時間以上かかったかな。

 一息入れた後に、俺はアイシャの事も含めた今後の事を話した。


「師匠。俺、成人したら・・・あ・ある女性と・・・け・結婚する約束をしたんだ!」


 爆弾を投下しました。

 師匠もジークも固まっている。

 2人とも爆死ですかね?


「け・結婚でござるか?」

「な・な・な・なななな・何だって~~~!」


 2人とも同時に我に返る。

 ジーク、声がデカいわ。


「どんな子でござ「ぼ・僕は絶対に認めない!に・兄さんは僕のものだぁ~」」


 師匠の言葉を遮って、大声で叫ぶジーク。

 ちょっと待てジーク!

 今、とんでもない事を言ったよ君。

 

「兄さんの女たらし!

 スケコマシ!

 不潔だ!

 女性の敵!

 浮気者!

 僕って者がありながら!

 へたれのくせして。

 チ〇コ小さいくせに」


 オイオイオイオイオイ!

 ちょっと待たんか~。

 誰が浮気者だ?

 何時お前のものになった?

 今、さり気なく余計な事言ったよな!

 どうせ俺のチ〇コは小さいやい。

 ウェ~~~ン!

 お前も爆弾を投下するな~。


「兄さんは誰にも渡さ・・・痛っ!」


 ゴツン!と大きな音が響く。

 師匠が鞘に入ったままの太刀でジークの頭を叩いたのだ。

 ジークは白目を向いて気を失った。


「この馬鹿弟子が!これで静かになったでござる。さて、どんな子でござるかな?」


 師匠、少し乱暴っすよ。

 でも、ジークが気を失っているは好都合か。


「師匠!その子は・・・僕達と同じで前世の記憶を持っていまして・・・」


 俺はジークが起きていないかもう1度確認してから、静かな声で言った。

 師匠の目がキラリと光った・・・様な気がする。


「ほほう!それはまた興味深い子だねぇ」


 うわ~!何か悪そうな顔。

 お主も悪よのう!と言いそうっすね。

 まるで悪代官の様です。


「実は、前世で私の幼馴染でして・・・」


 何だか照れる。

 恥ずかしい!


「へぇ~!前世の知り合いでござるか。これは又奇妙な縁でござるなぁ。

 赤い糸と言った方が良いでござるかな?」

「そうですね!前世から・・・その・・・結婚を約束した仲でして・・・」


 うわ~、本当に恥ずかしい!

 俺の顔真っ赤だろうね。


「それはそれは!おめでとうルーク。心から祝福するでござるよ」

「有難う御座います!」

「まぁ、前にも話したでござるが、ルークならば成人までに教える事は全て教え終わるでござるから、成人後に結婚するのは拙者としては何も問題ないでござるな。

 あぁ、結婚か~・・・拙者ももうすぐ60でござるし、そろそろ何処かで誰かと落ち着くでござるかなぁ?」


 はっ!

 又、サラっと変な事言ったよなこの人。

 もうすぐ60?

 この間、ギルドのミアさんをナンパしていませんでしたか?

 60ってあんた爺じゃん!

 30歳か40歳くらいかと思っていたわ。

 なんでそんなに若く見えるんですか?

 怖いわ~。

 化け物じみてるわ~。


 今日は全くなんて日だ!

 爆弾の投下合戦じゃないかまるで・・・


ジーク君よ、どうしてそんなキャラになった( ゜Д゜)


次回『第45話:剣聖』をお楽しみにね~^^ノ

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