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リアース戦記 ~鉄壁のルーク~  作者: ナナすけ
小さな英雄の章
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第40話:ファーストキス

お陰様で昨日のアクセスが今までで1番多かったです^^

沢山の方にお読み頂き嬉しい限りで御座いますm(_ _)m

 ファーストキス。

 あなたは経験がありますか?

 ファーストキスはどんな味?

 ファーストキスはどんな思い出?

 嬉しい?

 恥ずかしい?

 キュンと来る?

 切ない?

 想いは人それぞれ。

 リアースの人間も同じである・・・




 リアース歴3235年 6の月23日22時。


 俺達は手を繋ぎベンチに座っていた。

 指と指と絡めた、いわゆる恋人繋ぎと云うやつだ。

 彼女の頭が俺の右肩にもたれかかる。

 イナリは彼女の膝の上に丸くなって寝ている。

 何だか幸せな気分だ。

 ず~っとこうしていたいな。


 俺達はお互いの今までの事を話し合った。

 愛子が亡くなって、その後の愛子の両親や俺の事。

 俺が北海道の大学へ行って、事故で死んだ事。

 俺が京佑の記憶を持ったままこの世界に生まれた事。

 アイシャが3歳の時、前世の愛子の記憶を思い出し、それまでの記憶を失った事。

 俺の母親が死に、ルタの村に移って来た事。

 アイシャが聖女候補として育って来た事。

 俺の父親が戦争で死に孤児になった事。

 アイシャに貴族から側室の話があった事。

 俺が冒険者見習いとしていろいろやって来た事。

 アイシャの学校での事。

 俺の刀術の師匠が前世の記憶を持った宮本伊織である事。

 お互いに最初はどう思っていたとか。

 最近はどう思っていたとかも・・・


「京ちゃん・・・嫌、ルークは15歳になって成人したら、冒険者になって世界を旅するの?」


 アイシャが聞いて来る。

 京佑かルーク、どっちで話しかけたらいいか迷うよね。


「ルークで良いよ。俺もアイシャにするからさ」

「うん、分かった!」

「で、これからの話だったか。

 アイシャが今言った通り、取りあえず今の目標は世界を旅する事かな。

 このリアースの大陸って、地球の未来の予想の姿にソックリなんだよ」

「地球の未来の姿?」

「そう!確か『パンゲア・ウルティマ超大陸』って言ってね。

 2億年後だったかな?長い時間を掛けて大陸どうしが合わさるんだよ。

 パンゲア・ウルティマ超大陸は未来の予想の一つに過ぎないんだけど、他には『アメイジア超大陸』って別の予想もあるんだ。

 俺は、もしかしたらこの世界は地球の未来、もしくはパラレルワールドじゃないかって思っているんだ」

「パラレルワールド?ルークって物知りだねぇ」

「そんな事ないけど・・・」


 ちょっと照れる。

 アイシャと出会った時に世間知らずと罵られた事が懐かしいや・・・

 まぁ、そこは忘れて上げようっと。


「この世界って地球で想像上の生物、エルフやドワーフ、ゴブリンやオーク、それにこのイナリみたいに九尾の妖狐みたいな妖怪までいるんだよなぁ」

「イナリちゃんって、九尾の妖狐なの?」


 アイシャが驚く。

 イナリと云う単語が出て来たもんだから、イナリもピクっと起きて、こちらに顔を向ける。


「そうだよ!こいつ聖獣なんだぜ、これでも」

「え!聖獣!妖怪とかじゃなくて?」


 もたれかかっていた頭が起き上がり、俺の顔とイナリを交互に見る。

 俺も最初に同じ反応したな・・・


「この世界では聖獣扱いなんだってさ。こいつ、これでも10年くらい生きているんだよ。

 身体の大きさは全然変わらないけどね」

「へぇ~!」

「キュキュ!」

(うるさい!)


 イナリが怒っている。

 だって本当の事じゃん。


「あぁ、話が逸れちゃったね。

 この世界って、地球では仮想の生物や精霊術があるでしょ。

 そして、こっちでは飛行機やロケットみたいな科学の物がお伽噺とされて広まっている。

 地球とこっちの世界って何かしら繋がっていると思わない?」

「言われてみると確かにそうよねぇ・・・」

「だからさ・・・それを調べてみようと思っているんだよ。

 遺跡や何かの手がかりみたいなものがあるかもしれないしね」

「そうだったの・・・ねぇ、ルーク!私もその・・・一緒に旅をして良い?

 嫌、絶対に着いて行く!もう離れるのは嫌だもん・・・」


 俺はこの目を知っている。

 これは愛子が決意した時の目だ。

 愛子は昔から言い出したら聞かなかったっけ・・・


「そう言ってくれて嬉しいよ!俺ももう離れ離れは嫌だからさ。

 でもさ、危険だけど本当に良いの?

 や・野蛮な冒険者になるって事だよ・・・」

「もう野蛮だなんて思ってないよ。私も冒険者になる!

 危険だって事は分かっている・・・つもり・・・

 自分も戦わなきゃならない事も分かっている・・・

 京ちゃんから離れるのはもう嫌なの!だからお願い・・・」


 今でも俺の事をそこまで想っていてくれたんだね。

 嬉しいよ!

 ありがとう・・・

 俺は覚悟を決める。


「ね・ねぇ、アイシャ・・・

 じゅ・・・15歳になったら・・・お・俺と・・け・け・・けけ・・・結婚しよう!」


 言い切った。

 心臓がバフバフ言っている。

 噛んだけど、何とか言い切った。

 アイシャから一滴の涙が落ちた・・・


「嬉しい!私を京ちゃんのお嫁さんにして下さい」


 あの時の・・・愛子が昔からずっと言ってくれていたあの言葉・・・

 俺は再び聞く事が出来た。

 俺も涙が溢れて来た。

 俺達泣いてばっかりだね。

 でも、嬉し泣きだから良いよね?

 お互いの顔と顔が近寄る。

 アイシャが目を閉じる。

 そして、そっと優しく重な・・・ガチン!


(イッテェ~~~!)


 歯と歯がぶつかったでござる。

 二人して一旦顔を背け、歯を押さえる。

 うぅ、このお約束だけはしたくなかったよ~。

 再びアイシャと目が合う。


「「ぷっ!」」


 二人して吹いてしまった。

 何だか昔の俺と愛子に戻った感じがした。

 俺達は微笑み合う。

 そして再びお互いに顔が近付く。

 唇が優しく重なる。

 柔らかな感触が気持ち良い。

 夢の様な幸せの時間だ。

 これが俺達のファーストキス!

 俺達らしいファーストキスだ・・・


 綺麗な星々と丸くて大きな月。

 月明かりが俺達を照らしてくれている。

 まるで俺達を祝福してくれている様に・・・


良いムードだったのに笑いを入れてしまう作者・・・ゴメンなさい(TДT)

次回『第41話:スタンピード6』をお楽しみに~^^ノ

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