第28話:師匠の正体
仕事が忙しくて投稿を忘れるところだったでござる・・・
受け継がれる意思。
それは親から子へ。
子からまた子へ。
それは師匠から弟子へ。
弟子からまた弟子へ。
それは仲間から仲間へ。
又その仲間へと続いていく。
誰かが胸に秘めた思い。
それは次の者へと永遠と受け継がれる。
クロードの意思。
それは誰かから受け継がれた意思。
そして、それはルークへと・・・
リアース歴3233年 11の月14日。
「なぜ、宮本武蔵を知っているでござる。お・お前は何者だ?答えろ!」
父さん!大ピンチです。
師匠に殺されそうです。
た・助けて下さい・・・
「ぼ・僕はルークです。ロディの息子で・・・ぜ・前世の記憶を持った者・・・です」
正直にぶちまけちゃいました。
こうなったらなる様になれだ、べらんめえ!
「な・何!お前・・・も?」
「も?」と言いなすったかいお前さん?
て云うと何かい。
お前「も」前世の記憶があるって事ですかい旦那?
「も・もしかして・・・し・師匠も前世の記憶がある・・・の・・・かなぁ?」
何だ、この変な空気。
だ・誰か何とかしてぇ~。
「ふ・ふむ!まぁ、お・落ち着こうでござる」
あたふたしているアンタが言うなぁ~!
まず師匠が落ち着け。
「師匠!まずお茶でも飲みながらお互いに落ち着きましょう。話はそれからで」
「た・確かにそうでござるな!まずは茶でも」
稽古はここまで。
まずお茶お茶っと。
取りあえず、俺と師匠は家でお茶にする事にしました。
ズズズズズっ!
お茶を飲む!
「「ほっ!」」
お茶を飲んでお互いに気持ちを一旦落ち着かせた。
しまった!
茶菓子も用意すれば良かったぜ。
「落ち着いたところで、もう一度ルークの事を教えて貰えるでござるか?」
本当に落ち着きましたね師匠。
先ほどの狼狽ぶりがウソの様っす。
「僕はロディの息子でルーク。これはまず間違いありません。
ただ、生まれた時から・・・前世と言いますか・・・地球の日本の時の記憶を持っています。
前世の名前は、稲葉京佑。平成○○年生まれで、22歳で事故死です」
「稲葉京佑でござるか・・・日の本の者の様な名前でござるな」
「あ!昔って日の本って言っていたんだっけかな?」
「ほう。では、お主も同じ日の本の者でござったか。
では、次は拙者の番でござるかの・・・
拙者はクロード・スザル。スザル家の三男でござる」
え!?
姓持ち?
「師匠って貴族様なの?」
「そうでござるよ!でも、精霊の加護がない落ちこぼれの厄介者でござった。
おっと!まぁ、その事は今は良いでござる」
「ハイ!」
話の腰を折ってすいません。
「拙者もお主と同じく、前世の記憶を持っている・・・と云うか5歳の時に思い出したと云うべきでござるかな。 名前は『宮本伊織』。慶長17年(1612年)生まれで、66歳で病死でござるよ」
え?え?え?え~~~!
「ま・まさか・・・宮本武蔵の養子の・・・い・伊織さん・・・ですか?」
「お主!拙者の事も知っているでござるか!本当に何者でござる?」
椅子から立ち上がり、太刀の束を握る師匠。
再び鋭い視線で俺を睨む。
殺気は止めてってば~。
「し・師匠!お・落ち着いて下さいってば~」
「なぜ、拙者の事まで知っているでござるか?答えよ!」
「あ・あのですね!僕は、師匠が生きていた・・・え~と何年後になるのかな?
そうだ!400年後の日本、嫌、日の本の生まれでして。
宮本武蔵は、歴史書に載るくらいの有名な人になっていましてね。
師匠の伊織の名も『そこそこ』有名なんですよ」
そこそこって言い方は傷ついちゃうかな?
宮本武蔵に興味がない人は、伊織の名は知らないだろうしなぁ。
微妙なんだよね・・・
「400年後・・・そうか~、武蔵様の名は有名になっているのでござるか~
嬉しいでござるよ。私の名も『そこそこ』でござったか~」
あ!今、そこそこで強調しましたね師匠。
やっぱり傷つけちゃいましたかね?
まぁ、いいや。
面倒臭い・・・
「お主の事は分かったでござる。
拙者も前の記憶があるのだし、その話はある程度信じられるでござる。
同じ日の本出身の者でござるしな・・・
拙者は武蔵先生の意思を受け継ぐべく、この世界でも二天一流の兵法を守り続けているでござる。
お主の父ロディもその兵法を受け継いだ者の一人でござった。
ルーク!私と君の出会いは天命だと思うでござるよ。
次代の担い手として、二天一流を君に受け継いで行って欲しいでござるよ」
「ハ・ハイ!」
大変な事になってしまった~。
まさかあの宮本武蔵の二天一流を教えて貰う事になるとは。
に・逃げちゃダメ?
師匠の正体は宮本伊織でした。
次回『第29話:飛燕』をお楽しみに~^^ノ




