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リアース戦記 ~鉄壁のルーク~  作者: ナナすけ
聖龍継承の章
158/187

第153話:懐かしき人達1

作者の1番のお気に入りのジークちゃん再登場^^

書いていて楽しいw

 リアース歴3237年 12の月28日19時前。

 首都ザーンのエターナ子爵家前にて・・・


「ル・ルーク・・・ハっ!まさか彼方は?」

「兄さん?」

「そう、俺はまさかの『エターナの小さな兄さん』です!ってハァ?」


 ど・ どうしてそうなるんですか?

 俺が門番さんのお兄さんな訳ないでしょうが・・・ってあれ?

 今、何処か違う所から声がしなかった?


「やっぱり兄さんだ!」


 門の影から一人の美少女が飛び出して来る。

 美少女!?

 俺を兄と呼んでくれる美少女に心当たりなんて・・・いましたね。

 変態な義弟がいましたね。


「ジ・ジークなのか?」

「ジークちゃんなの?」

「そうだよ兄さん、お姉様!僕が分からないの?」


 美少女っぷりが更に進化したなぁ。

 小顔でまつ毛が長く、唇はプリっとしていて色っぽい。

 背中まで伸びた綺麗なストレートの髪が、美少女感を倍増させています。

 もう誰もお前が男なんて信じねぇレベルだよ。

 でも、何でお前がここに居るんだ?


「お客人様、こちらの方はもしかして・・・」

「うん、エターナの英雄だよ!」

「も・ももも・申し訳御座いませんでした英雄様!

 大変失礼な、無礼な態度を取ってしまいまして、ど・どどど・どうかお許し下さい~」


 門番さんが俺に土下座をして来る。

 そう言えば、門番さんもこの場に居たんだっけね。

 ジークの事で完全に頭から抜け落ちちゃっていたわ。


「門番さん、怒っていないから頭を上げて下さい」

「あ・有難う御座います。有難う御座います」


 もう、そんなに謝らなくても良いですよ。


「ところで、お前はどうしてここに居るんだ?」

「そ・それは・・・」


 ジークの目が泳ぎ出す。


「ジーク、やっと見つけたでござるよ!稽古の途中で居なくなりおってからに。

 お前はどうしてそう稽古に集中を・・・」


 ご・ござる言葉!

 ま・まさか彼方まで居られたのですか・・・


「師匠!」

「ルークでござるか!それにアイシャもイナリも。皆、元気そうでござるな」

「クロード様!」

「キュキュ~!」

(おぉ~、ござるだござる~!)


 キラキラのイケメンスマイルは健在ですな師匠。

 とても60過ぎの爺には見えんわ。

 俺の周りにはどうしてこんな変な人ばかり・・・


「ご無沙汰しております師匠!お元気そうで何よりです」

「お久し振りで御座います、クロード様!」

「うむ!ルークもアイシャも達者そうでござるな」

「「ハイ!」」

「ルークはすっかり一人前になったでござるなぁ。それに引き換えこっちは・・・」


 師匠が疲れ切った顔でジークを見る。

 こいつの相手は確かに疲れますよね師匠。

 南無っ!


「そ・それは僕の事ですか師匠?」

「お前以外に誰がおるでござるか!稽古の途中で急に逃げ出しおってからに」

「ぼ・僕は兄さんの気配を感じたから・・・」


 お・俺の気配?

 お前の気配察知はイナリ並かよ。

 相変わらず底知れぬ奴だ・・・


「それにしても、師匠とジークはどうしてこちらに?」

「それはでござるな・・・」

「ぬ・主様!こちらの素敵なお方はどちら様で御座いますか?

 主様なんて足元にも及ばないほどの超イケメン♡・・・ジュルリ!」


 リン、よだれよだれ!

 それに今、さり気なく俺をバカにしたよな?

 よ~く覚えておこう。


「ルークの・・・」

「父様!こっちのおっぱいのないお姉ちゃんはだ~れ?男の人みたい!」


 流石だ我が息子よ!

 おっぱいがないと云う事で、ジークを1発で男と見破ったか。


「応援を・・・」

「主様!?父様!?に・兄さん、これはどう云う事ですか?

 お姉様や僕を差し置いて、いつの間に妾や隠し子を・・・」


 ゴツン!


 バタっと倒れるジーク。

 太刀の柄でジークを一瞬で黙らす必殺技。

 久々に拝見させて頂きました。

 流石に見事な1撃ですね師匠。

 惚れ惚れしますよ。


「うるさ過ぎて、ルークへの説明が出来ないでござるよ!」


 あっ、珍しく師匠が切れた。

 怒りのオーラ全開やで~。

 この人怒らすと超怖いんやで~。


「す・すいませんです・・・」

「ゴメンなさい・・・」


 リンとバーンがシュンとなる。

 リンは兎も角、可愛いバーンを叱る事は許しませんよ師匠。

 久しぶりに師弟対決でもして差し上げますよ?


「さっきからやけに騒がしいなぁ!いったいどうしたんだ?」

「そう言って自分も逃げ出さないで下さいよ~。ちゃんと稽古つけて下さい!」


 又、新手ですか。

 今度は誰と誰ですか?

 まずは無精髭のおっさんが登場ですか。

 あぁ、この人ね。


「おっ、ルークじゃないか!随分と遅かったなぁ?」

「誰っ?」

「オ・オイ!」

「ウソですよフォッカーさん!相変わらずからかい甲斐がありますねぇ」

「お・お前なぁ~!」


 ウケケケケ!

 本当にからかい甲斐のある人ですね。


「ルークって、兄貴達がやっと来たのか?」


 今度はマシューが現れた。

 おっ、随分と背が伸びているじゃないか~。

 もしかして俺に追いついたかな?


「マシュー、お前も居たのか!」

「マシューまで居たの!どうしてアンタまで?」

「俺が居ちゃ悪いかよ!」

「相変わらず口が悪いわねぇ」

「お互い様だ!」


 一気にワラワラと現れたなぁ。

 皆、本当にどうして此処にいるんだよ~?


次回『第154話:温かい場所』をお楽しみに~^^ノ

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