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休日前夜

 前の会社から引きずっていた心の後遺症もどうにか回復傾向にあるらしく、大分心持が良い。

 土日だから本業も暇なはずはないのだが、今まで見たいに業務終了後、魂が削られたような感覚にはなっておらず、帰宅後、明日ぼちぼちやるはずだった家事も8割終わらせることができ、我が著『古今叙事大和本紀』もようやく更新することができた。

 そして全身にサロンパスを張りたくり、酒を飲みながらこれをタイピングしている。これぞ心に余裕があるからできることであり、もしかすると近いうち新たな小説を書き始めることができるようになるかも。

 否、かもではない。そろそろ本格的に始動しなければ自分が一体何をしたいのかがわからなくなってくるのもあり、強引にでも始めなければならない、ような気がする。

 まあ、強引に始めても結局飽きてしまうのは目に見えているので、とりあえずは作りかけている小説をぼんやりと読み返すところから始めようと思っている。

 過去を振り返り、あの時の自分が何を見て、何を感じてその文章を書いていたのかを感覚する必要が今はある。それだけ本来の自分から遠ざかっていた三年間だった。

 悩みに悩んで、考えるに考えて、ようやくたどり着いた今。泉谷しげる氏の春夏秋冬がぼんやりと頭の中に流れている。

 これですべてが報われる。これですべてが始まるさ。

 感無量である。

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