余暇
前の会社から次の会社に移るまでの6日。社会人になりもしかすると初なのかもしれない余暇を楽しんでいる。
これまでとにかく仕事に忙殺され、小説の続きさえも書くのがままならない日々を過ごすこと満2年。心は自由に生きていたはずの自分がとんでもなく窮屈でつまらない男と化している事に気が付いてしまった。
なくした自分を取り戻していこう、今は切にそう思い、自然という美術を堪能している。まあ、豊かで幸せな時間で、そうなると自然とやりたいことがでてくるものである。
ふと車で出かけ、この道のその向こうを目指していると気が付けば房総半島を一周していたり、あんなに散財に気を付けていた私が何故かというかやはりハイスペックなpcを購入していたり、そんな中でも様々な人との大切な出会いがあり、これからの人生を更によりよくしてくれるのだろうと明るい予感があったりだとか。
これまで買うに買いためていた小説も心のまま読むことができ、本棚にある文豪、夏目漱石氏の夢十夜を久々手に取り、美しい表現に涙したりと。
新たな会社に勤めだしたらここまでは自由にできないのだろうが、これまで在籍していた会社でやらかした「何でも引き受ける」という荒行はせず、自然のまま自分の身を置くことにしよう。
慣れた時また、自分らしく生きていけるようになる。それでいいと思う。