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古傷

 今し方、昔の事を思っていた。そう、私があの日あの時、泥水を呑み続け、這いずり明日を探していたあの街の事である。

 過去は過去。今思ってみても仕方がないのだが、思い返して苦しみ、それを決して口にできない負の連鎖。何より消えたわけではなく、只々置き去りにし、臭いものに蓋をしただけ。それはやがて腐り、腐敗したまま心の中に残り続けるという。

 ごまかせばその時はいいのだろう。しかし、後悔という懸念で死ぬまで自問自答しなければならない。過去にやらかした事は神直々から金の十字架を手渡される。

 それはどうしようもなく、仕方がないとしかいえない。

 遥かなる過去。消せない過去。



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