1/2
第一話
はじめまして。
ありきたりな平凡な毎日は、飽きてしまうけれど、毎日必ずしも訪れるものではない。
そんな思いで書きました。
楽しんで頂ければ幸いです。
16歳までには死ぬだろう――…。
そう、考えた幼少期。
悲しいことに僕、暁友緋は今を生きていた。
「可笑しい――なんで生きてんだ、僕」
そう口から溢れでた言葉は、すぐに人混みの音に紛れて消えた。
「あ~…そろそろ行かなきゃ」
遊びに来た訳ではないのだ。
今日から、アルバイトをする事になったお店に向かっている真っ最中の今、こんな事考えてる暇はない。
「さて、頑張りますか」
お店が見える場所。
1度目を閉じ、自身のスイッチを切り替える。
笑顔を浮かべた僕は、お店の扉を開けた――。
「おはようございます!」
今日からここが、僕の仕事先。
この時、僕は考えてもみなかった。
このお店で、運命と言えるほどの出会いがあるなんて――。
最後までお付き合い、お読みくださり、ありがとうございました。
まだまだ始めたばかりですが、気長にお付き合い頂ければ幸いです。