表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

盗賊は最低だという奴らに対抗して最強になってみた

作者: 鎖鎌

なあ、この世界で一番嫌われてる職業ってなんだと思う?


魔王?邪教徒?暴君?


いや、ただでさえ悪役臭溢れるこいつらでさえ嫌う職業がある。



それが、盗賊という職業だ。



それ職業なのかよ、とか、

ランクが一気に下がったな、とか、

いろいろ言いたい事もあるだろうけど、俺たちの世界じゃナンバーワン不人気、ワーストな職なわけだ。


嫌われてる訳はいろいろあるけど、一番の理由としてこんなもんがある。



なんか、やることが小さい、らしい。



そりゃあ、やることといっちゃあ盗むだけよ。ときどき商人の馬車襲ったりしてるけど、基本盗むだけだから。


魔王みたいに侵略をせず。

邪教徒みたいに邪神の復活を望んだりせず。

暴君みたいに圧政を強いたりしない。


なのに、こいつらより盗賊の地位は低い。


悪いかよ、やること小さかったら悪いのかよ!!

魔王よりましだろうがっ!!

邪教徒よりまともだろうがっ!!!!

暴君より正常だろうがぁぁぁぁっ!!!!!!



そんな世界に反抗するため、俺は最強になってみた。





「で、今現在百万人の兵士の注目の的です。ホントにありがとうございました」


いやね、最初はちょっとした遊び心だったんだ。

鍛えに鍛えた隠密で城にどのくらい潜入できるかなって、そう思った結果がこれだよ。


もうね、笑うしかねぇよ。

だってさ―――


たかが百万で(・・・・・・)、この俺を捕らえられると、おもっていることが。


「―――本当に、爆笑もんだぜ」


軍団はもう目と鼻の先。でも、これをやらなきゃ締まらない。


ゆっくりと、ゆったりと、腕を開き歩を進める。


「さあ」


仕事の、時間だ。


「略奪しよう、強奪しよう、窃盗しよう、強盗しよう。これから始まるのは戦いじゃない、争いじゃない。だからお前らに残るのは」




「薄汚ねぇ下着だけだ」




《盗賊王》グレイは、こうして今日も盗みを働く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ