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世界の創造主は、仲間達と問題の後始末ばかりします。  作者: 灰色
サイドストーリー1 ミミックの宝物
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ミミック プロローグ

※時系列的に今回の話は「依頼1」よりも前の話になります※

※ミヨンの名前が無い頃の話ですが、描写的に分かりにくいと思いミヨンと表記してあります※

※時系列的に今回の話は「依頼1」よりも前の話になります※

※ミヨンの名前が無い頃の話ですが、描写的に分かりにくいと思いミヨンと表記してあります※



 宿屋のベッドでミヨンが目覚めると、少し離れた場所でクリエが椅子に座り、机の上で書類を書いている姿が見えた。


「……」


 眠気眼で上半身を起こすと背筋を伸ばす。

 服は何も来てらず、肌が露になっていた。ミヨンは一瞬考えると、軽く頭を掻く。

 昨晩の事を思い出すと小さく笑い、シーツを纏うと背後からクリエに近づいて抱きしめた。


「ん~? 何してんだ?」


 言いながらミヨンはクリエの頭に頬ずりする。


「おはよう。ギルドに出す報告書を書いてる」

「そんなの後で私がやっておくのに」

「普段は任せてるし、気持ち良さそうに寝ていたからね」


 会話の最中もミヨンは目を瞑りながら、ずっと頬ずりをしていた。

 本来クリエへ見せる態度はこれが素であり、ミヨンは良く甘える。

 ただし二人きりのとき限定ではあるが。


「まだ眠そうだよ? シャワーでも浴びてスッキリしてきたら?」

「クリエは?」

「僕は先に済ませてる」

「なんだ、折角一緒にと思ったのに」

「はいはい、それはまた今度ね。僕はこのまま報告書を終わらせておくよ」

「分かった。じゃあ、後でな」


 軽くクリエの頬にキスをすると、名残惜しそうにミヨンは抱きしめている手を離した。

 鞄から着替えを取り出してシーツを引きずりながら風呂場へと向かう。


 ドワーフの鍛冶技術とエルフウッド、そして多くの他種族の知恵などにより、ちょっとした宿では各部屋にシャワーが設備されている所が多くなっていた。

 豪華でなければ一般家庭にも普及しており、ただ風呂となると場所とコストの関係もあり、貴族や金持ちなどに限りられている。

 一般人がゆっくりと湯船に浸かるなら、大衆浴場や大きな宿屋が主になっていた。


「……」


 風呂場に入る前にシーツを脱ぎ、洗面所にある鏡で自分の顔をミヨンは見つめる。

 この姿に成り、長い時間が過ぎていた。

 慣れたが、どうしてもこの顔を見れば嫌でも思い出す時がある。

 当時ただの箱型のミミックで、引きこもりで、楽しい事など特になかった自分。


 そして、ミヨンが始めて出来た『人間の友達』であり、最初に『食べた友達』の事を……。


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