其の一 宇宙について考える
筆者がリアルタイムで見ていたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」、映画なら「スターウォーズ」「スタートレック」、どれも宇宙を舞台にした作品です、年代がバレてしまいましたが。
と言うわけで第一回目は宇宙について考えてみました。
宇宙といえば無限に広がる・・・と昔は考えていました、ですが最近はどうやら有限という見方の方が多数です、ただ終わりがないという意味では無限と言っても良いようです。
二次元で言うなら地球の表面のようなもの、どこまでも真っ直ぐ進めば元の位置に戻って来るだけで限界はありませんが有限です、これの三次元版が宇宙ということのようです。
宇宙の広さについてはこれ以上考えても何も思いつきませんでした、なので今度は逆に宇宙の始まりについて考えてみます。
現在主流の宇宙の始まりは約138億年前に特異点が突然膨張して大爆発を起こして広がり始めたとなっています。
現在の物理学ではこれより前はわかっていません、色々な理論は提唱されているようですが確実な物はありません、なので個人的に想像してみようと思います、因みに筆者はどのような理論が提唱されているかは良く知りません。
まず最初に気になるのはサイクリック宇宙論です、ここでは宇宙は膨張と収縮を繰り返すとなっています、要するに今の宇宙は前の宇宙が一旦収縮したのちビッグバンで再び膨張を始めたもので将来的にはまた収縮して次の宇宙の元になるという事です。
この理論は仏教の教えに近いと言えます。
仏教では成劫(世界が作られる期間)、住劫(世界が出来上がって安定している期間)、壊劫(世界が破滅する期間)、空劫(世界が破滅し空無となっている期間)の四劫が永遠に続くとなっているからです。
しかしこれでは話が終わってしまいます、なので他の理論も考えると次に気になったのはマルチバース宇宙論です。
マルチバース宇宙論を単純に言うなら兄弟宇宙や親子宇宙が沢山あるという事です、なのでこの理論が正しいとするなら宇宙のどこかに他の宇宙の痕跡や次の宇宙の種がある可能性があります。
そしてその可能性が最も高いのはブラックホールだと思います、何故ならブラックホールの事象の地平面の内側には特異点があると言われているからです、まあその外側にも存在すると言う説(裸の特異点)もありますが。
宇宙の始まりが特異点からとなっているので同じでは無いでしょうが似たような物である以上関連性を疑うのは当然です。
ではブラックホールに有る特異点が次の宇宙の種になりうるのかと言えばそうは思えません、どう考えても今のブラックホールにビッグバンを起こすほどのエネルギーがあるとは思えないからです。
宇宙生成からの時間を考えても短すぎます、現在の宇宙は約138億歳となっています、これは表現方法を変えると1.38×10の10乗歳となります。
これに対して宇宙の寿命は1×10の数十乗、もしかしたら100乗を超えるかもしれません、それくらい長いのでは無いかと考えています。(あくまで筆者が考えているだけです)
そうなると現在の宇宙は人間で言うならまだ幼児どころか乳児です、なので次の宇宙の種、人間で言うなら卵子が出来ている方が不自然です。
でも卵子を生み出すための器官卵巣は持っています、なので同じように考えるとブラックホールの特異点は卵巣のような物で成長して卵子になるのでは無いか、要するにブラックホールが巨大化する事でその特異点は次の宇宙の種になるのでは無いかと考えて見ました。
そこで今度はブラックホールの巨大化についてですが、理論的には2つのブラックホールが近付くと融合して巨大化するとなっています、望遠鏡の観測でも今まさに融合しようとしているブラックホールを見つけて観測しているようなのでこの理論が正しいかどうかの答えは割と早い内に出そうです。
現在ほとんど(全てかもしれない)の銀河系の中心には巨大ブラックホールが存在するとなっています、なので銀河系同士がぶつかる事によってブラックホールは巨大化すると思いますが筆者が考えると少し無理があります。
いくら銀河系の数が多くとも宇宙もそれなりに大きいのでぶつかるどころか近付く事もまれのように思います、しかも宇宙は今現在広がっています、なので今後時間が経てば経つほどぶつかり難くなります。
ではその場合どうなるのかと言うと天野川銀河でおよそ1×10の30乗年くらい(これはうろ覚えなので正確では無いかもしれません)かけて銀河中心のブラックホールに銀河系の全ての物質が飲み込まれるそうです。
そうなると宇宙にはブラックホール以外何もなくなる事になるので銀河系同士がぶつかる事はなくなります、そしてますます広くなった宇宙ではブラックホール同士がぶつかる現象もそうそう起こらないでしょう。
もしこの状態が続いた場合ブラックホールはホーキング放射によりエネルギーが減少し最後には消滅すると言われています。
なのでここで最初のサイクリック宇宙論を考えます、要はブラックホール以外何も無くなった宇宙は収縮を始めると考えます、この収縮が終わりに近づいた時、この時こそブラックホール同士がぶつかり融合が始まると考えています。
この時出来るブラックホールは銀河系丸々1つ分の質量というかエネルギーのブラックホール数千から数万個が融合して出来る超超超巨大ブラックホールではないかと考えました。
それくらい大きなブラックホールともなると空間の歪みは相当なものでしょう、と考えた時1つの疑問が出て来ました、それは「空間はどこまでの歪みに耐えられるのだろうか」と言う疑問です。
そもそも空間同士を隔てている物とは何なのかと考えた時、出て来た答え(個人的な答えです、物理学者の意見や研究成果ではありません)は極々薄い膜のような物でした。
他の宇宙や空間は別にして、ほぼ確実なのはダークマターやダークエネルギーの存在する空間はすぐ側にあるのに認識できない空間となっていたはず(うろ覚えなのですいません)だからです。
そしてその空間からはこちらの空間にニュートリノのようなダークマターがやってくる事もあります、そう考えると空間同士を隔てているのは薄い膜のような物で且つ隙間が有る物としか考えられなかったからです。
次に空間の強度はどれくらいなのだろうと考えました、まあ物理学者でも何でもない筆者が考えても答えが出るはずもないのでここはあえてスルーしますが、重力により歪む事があるなら破損する事が有ってもおかしくないのではないかと考えたのです。
そこで考えついたのは超超超巨大ブラックホールはホーキング放射で消滅するのではなくブラックホールを維持している空間が歪みに耐えられなくなって破れるのではないか、そして維持できなくなったブラックホールは自重で一気に特異点に吸収されるのではないか、その時の勢いが他の空間でのインフレーションを産みビッグバンを起こし新たな宇宙が生成されるのではないかと言う仮説です。
ただ全てのブラックホールがそこまで巨大化するとは思えませんし、巨大化したからと言って必ず空間を破って新たな宇宙に成長するとは考えていません、新たな宇宙に成長出来なかったブラックホールはサイクリック宇宙論として次の宇宙のエネルギーになると考えています。
素人の仮説ではありますが、宇宙の始まりのその前がどうなっていたか専門家でさえわかっていない現在ならこう言った可能性を考える事には意味があるのでは無いかと個人的には思っています。
このエッセイを読んでくれた人達も考えてみてはどうでしょうか?今なら誰も否定する材料を持っていないので言った者勝ちですよ。
結論:今の宇宙は他の宇宙で空間さえ破壊する程に成長したブラックホールの終焉により生成された・・・・・・のかもしれない。




