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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

デスゲームキラー~参加者が有能すぎて誰も死なないデスゲーム~

作者: ヒロモト

密室に閉じ込められた男女数十名が目を覚ますとそこには巨大なモニターがあり、ピエロのマスクをした男が映っており。男は『デスゲームの主催者』を名乗った。


『クククク……俺は追い詰められた人間の本性が見たいんだ……さあ!戦え!貧乏人ども!優勝者には大金をくれてやろう!俺の趣味に付き合ってもらう!楽しませろ!デスゲームの始まりだ!』


~第一のゲーム

 セック⚪しないと出られない部屋~


ルール『誰かがセック⚪するまで出られない。制限時間内(一時間)に誰もセック⚪しなかったら全員死亡』


「あのー。僕普段AVの男優をしてます」


「あっ!私は女優です」


「僕は監督です」


『……ん?』


第一のゲームは3人の活躍により、56分のタイムでクリア。

全員生存。


~第2のゲーム

 デスランニング~


ルール『動く床の上で走り続ける。少しでも休んだら壁に貼り付いた剣に串刺しにされる。3名が死ぬまで続く』


「ファイト!ファイト!」


「いけるよ!声だしてこう!」


『……あ』


床が止まった。充電が切れたのだ。参加者達は手と手を取り合い、励まし合いながら走り、疲れた人間をワールドクラスのスタミナを持つマッチョが背負う事で走りきった。

絆の勝利である。


~第3のゲーム

 ウォーターハザード~


ルール『部屋に水が流し込まれる。出口には鍵がかかっており、天井に貼り付けられた紙に書かれた数字を入力しないと開かない。参加者達は立ち泳ぎで天井までたどり着き、潜って出口まで戻り扉を開けないといけない』


「やばい!俺泳げないっす!」


『……ククク』


マッチョが泳げない事を知り、ピエロは笑った。

今度は充電切れもない。

弱者が強者の足を引っ張り、全員溺れる事をピエロは期待した……が。


「開きました。行きましょう」


『……』


参加者に名探偵がいた。探偵は入力ボタンのすり減り型から『5桁の数字』を特定し『37564』というパスワードを導きだした。


「こういうのにメッセージ性を込めちゃダメなんだよなぁ。本人は洒落ててカッコいいとか思ってるみたいですけど……デスゲームで『ミナゴロシ』って誕生日を暗証番号にするようなもんだよ」


『……んもう!』


参加者全員靴の底が濡れたぐらいだし(37564とかパスワードにしたら皆俺に脅えるだろうなぁ。俺って頭いい)という心理まで読み取られて正直恥ずかしい。


『てめえら見てろよ!』


だが、その後も参加者達はそれぞれの個性を生かしてゲームをクリアし、死者は未だにゼロ。


『こうなったら最後のゲームだ!』


~ラストゲーム

 オールニードイズキル~


ルール『無し』。

 全員が死ぬまで毒ガスが噴出される。出口は無く、死ぬしかない。

最後の最後に『助かる方法がない』ゲームを用意する事でここまでの希望を全て消し去り絶望の底に叩き込む。


『今度こそお前たちは終わりだ!……なんだ!?誰だ!?うわああ!』


黒服を着た屈強な男たちが主催者の部屋になだれ込んで彼をあっという間に拘束した。


「ヘイ。ボス。拘束完了しました」


「ん!おつかれー!」


(……何なんだ?)


画面越しに手を振っているのは白髪の小太りの老人。


「今すぐレスキューを向かわせます」


「おねがいねー」


黒服が主催者の首に腕を回して力を入れると主催者は気持ちよく『落ちた』


~デスゲームの主催者だけのデスゲーム

 ロングブレスナイト~

  


ルール『まずは一人が死ぬまで頑張れ!』


『ゴボボボボ!ぶはぁ!』


クレーン車にロープで縛られたピエロ男は何度も海の中に沈められ、気絶するギリギリで引き上げられるを繰り返されていた。

それを見ているのはピエロ男のデスゲームの参加者達。

男が周りを見ると自分以外にもピエロが何人かおり、彼らも同じように吊るされている。


「……趣味なんですよねぇ『デスゲームの主催者にデスゲームをさせる』のが」


「……助けてください」


「はははっ!冗談キツい!お前はそう言った参加者達を何人殺した!?お前は自分が頭がいいと思ってる様だがとんだバカだ!最初から全てお見通しなんだよ!我々は『デスゲームキラー』だ!」


ピエロ男のゲームの参加者は全てデスゲームキラーだった。デスゲームキラーはゲームを壊し、デスゲームの主催者にデスゲームをさせるエリート集団。

監視しているつもりが監視されていたのはピエロ男だった。

デスゲームキラー達は男がピエロのマスクをネットで買った所から男をマークしてわざと拐われた。


(どんなゲームを用意しているかも分かっていたならそりゃクリアされる。いや。こいつらはわざとゲームに参加し、それを見て慌てる俺を楽しんでいたのか……)


「よし。もう一度沈めろ。今夜は楽しくなる。ゲームは何個も用意してあるからな。お前らの大好きなデスゲームの時間だ!」


男がそう言って指を鳴らすと大勢のピエロが達がまた海に沈められるのだった。







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― 新着の感想 ―
[気になる点] どう考えてもホラーではなくてコメディでは?
[一言] >床が止まった。充電が切れたのだ。 なんで、大型装置をバッテリー式にしてん? その規模になったら車や災害時用発電機みたいに有線だと意味がないものを除けばバッテリーは停電時の緊急用であって、…
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