詩け 我が黒魔術部が誇る究極召喚呪文
「さぁ呪文をとなえようか」
(いや、けっこうです)
「でもどうせなら他にはないやつを唱えたいね。どうやって考えよう」
(いえ、本当にいいので)
「遠慮するな。呪文制作は我が黒魔術部の伝統だ」
(はぁ、そーなんすか)
ひーたらたら
ぴーすかすか
たったらりー
きらきらりん
うーたら
うーたら
ぴこぴこぴー
すった
すったの
もんもんもん
うっかうっか
ぱしぱしぱし
さとーう
さとーう
てきとうとう
そかそかせかせか
せかせかそかそか
さっさかさー
さっかかさー
ぱしんぱしん
ぱしんぱしん
ぽこぽこぽっ
ぽこぽこぽっ
すとーんすとーん
すかーんすかーん
ちゅんちゅんちゅん
ぢゅんぢゅんぢゅん
ぱっしぶ
ぱっしぶ
ぱしぱしりん
「ふふっ、どうだい。これが私の最高傑作だよ」
(そうですねー)
「二つとない唯一だろう」
(そうっすねー)
「素晴らしい出来栄えじゃないか)
(そっすねー)
「ストーリー」
うちの高校には変わった部活がある。
黒魔術部、なんて一体どんな活動してるんだ。
よくわかんないけど、関わりたくないな。
えっ、何ですか(綺麗な)先輩。
俺を部活に誘いたい?
(ひょっとして俺に気がある?)
ええ、ええ。いいっすよ。全然オッケーっす。
部活名を聞かないのかって?
先輩みたいな人がいる部活なら、もう何でもオッケーっすから。