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第3話 優木天草はラノベ作家

「カタカタカタカタ」


タイピング音が六畳の部屋に響き渡る。ピザで腹を満たしたあと、僕は本業であるラノベ制作に移っていた。


「あー、締切は……。大丈夫…か……?」


僕は学生兼ラノベ作家である。むしろ学生は二の次だ。何故なら僕のラノベの売上、即ち収入で僕と時雨は暮らしているからだ。


両親を共に病気で亡くした僕達兄弟は両親が残してくれた貯金と僕の収入でなんとか暮らしている。生活のほとんどが僕の収入で成り立っているのでラノベ制作に手を抜く事はできない。



「お兄ちゃん。もう寝なよ。明日も学校だよ!」

「いや、もうちょっと頑張る。須賀さんに急かされてるんだ。」

「……。じゃあ頑張って下さい。時雨は先に寝ます。」

「おう。おやすみ時雨。」




須賀さんとは僕のマネージャーである。毎度締切ギリギリになると急かしてくるが、基本親身でいい人だ。


僕は気合いを入れるために横に置いてある缶コーヒーを一気飲みし、作業に戻るのだった。






「バッ」しまった寝過ごしたか!?

そう思い時計を確認する。時計には5時と表記されていた。


「なんだ、超健康的じゃん」

そう言った僕の目の下にはクマが出来ている。多分3時間くらいしか寝てないだろう。僕は大きく伸びをし、1階に降りる。



寝て無さすぎて逆に目が冴えるという現象が天草に起こっていたのかこの日は妙にやる気があった。そもそも夜に強く朝に弱い天草が朝にこれだけ機嫌が良いのは珍しい話だ。


台所へ行き、トースターでパンを焼きサッと卵でスクランブルエッグを作った。もちろん2人分だ。


自分で作った朝食を秒で食べきり、時雨を起こしに2階へ上がった。




「おーい。時雨ー。朝だぞー。」

「んっ……。ふぁぁ。」

「おーい。」

「……おはようございます。お兄ちゃん。珍しく早起きですね。」


時雨はそう言い少し驚いた表情をした。


「僕はもう学校行ってくるから。時雨もサッと用意しろよ。」

「はい。行ってらっしゃいお兄ちゃん。……本当に珍しいですね。」





なんて余裕のある朝なんだ。昨日と対極まである。学校に着いたのは6時半くらいだったろうか。



僕は教室に入ると、そこには澄んだ黒い瞳をした彼女が座っていた。




教室に片思いの美少女と二人きりってヤバいよね(語彙力)。次回は二人きりの場面を描きます!

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