表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/120

115 ~五年後~

 始まりの丘、そこは共同墓地になっており、はるか昔に赤髪の魔女が舞い降りた場所と言われていた。

 比較的新しい墓の前に金髪の女性が座っている。

 その横には五歳になる女の子が祈りを捧げていた。


「まーま、おはなもってきた」

「はい、ありがとう。このお墓にはね、ママの大事な人が眠っているの。

 でも、長旅で疲れたから、ちゃっちゃっと祈りなさいね」

「まーま、いのるのはだいじっ! まじめにっ」

「はいはい、全く誰に似たんだか」


 金髪の母親は墓石へ祈る娘の頭を力任せになでる。


 そして小さな声で墓石へと語りかけた。


「ヴェル……本当にありがとう……ね」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ