1話 転生そして不遇
気がつくと俺は暗闇の中にいた。
光なんて存在しない暗闇だ。
「.........?」
しかし、俺は身に覚えがあった。ここは...
「ここは《Only one life》の能力確認場なのか?」
ということは後ろに...
「...あった」
ステータス画面が銀色に光っていた。
「俺は《Only one life》にいる.....いや、転生したのか?」
そう気がつくのにたっぷり数分を要した。
「マジか...」
しかし、そうなるとこの世界で生きるしかない。
「暁羅とルナンは....いない」
だが...
「燃えてきた‼」
俺は絶対に生きていくことを心に誓った。
さて、そうなると職業とスキルが気になるが...
「これは.」
| ステータス
|
| 職業.....処刑人
| サブ職業.....サバイバー
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| スキル
|《銃》Lv1
|《インターネット》Lv1
|《慣れ》Lv1
|《鑑定》Lv1
|《格闘技》Lv1
|《完全記憶》Lv1
|《高速移動》Lv1
|《アイテムストレージ》Lv1
|《オールマスタリー》Lv1
|《マッスル》Lv1
|
| 称号
|《神から見放された者》
|
「...なにこれ」
不遇スキルだらけじゃん!
しかもなんだよ《神から見放された者》って..........俺のことか。
だけど俺はあきらめないぞ。一回すべての能力を《鑑定》で確認しよう。
処刑人...そのままの意味。その攻撃は罪人の生命を刈り取る。
不遇理由...元々の攻撃力が低すぎる。
サバイバー...素材を収集してあらゆる物を作ることができる。
不遇理由...自身の作ることができるものを買うことができない。
銃...火力の高い遠距離武器を扱うことができる。
不遇理由...コストが高い。また、扱いが難しく弓のほうが簡単。
インターネット...インターネットで調べることができる。
不遇理由...辞典のほうがはるかにいい。
慣れ...何度も繰り返し使うことで、スキルレベルを上げることができる。
不遇理由...スキルポイントを使ってのレベルアップができなくなる。
鑑定...これ。ものを調べることができる。
不遇理由...アイテムを使うほうが簡単。
格闘技...己を武器として扱うことができる。
不遇理由...火力が低い。また、リーチが短い。
完全記憶...見たものすべてを覚えている。
不遇理由...メモしたほうがいい。
高速移動...ものすごい速度で動くことができる。
不遇理由...振り回される。
アイテムストレージ...アイテムストレージを使うことができる。
不遇理由...使っている間、MPを消費する。マジックバックのほうが使える。
オールマスタリー...あらゆる武具を使いこなすことができる。
不遇理由...スキルポイントの消費が増える。
マッスル...筋肉が簡単に育つ。腕力が上がる。
不遇理由...はらがすぐに空く。MPを常時消費する。
神に見放された者...神は手伝うことができない。よって神は見放した。
能力が2倍になり、スキルレベルが上がり易くなる。
「.......................」
あり得ない。頭おかしいんじゃないかと思いたい。
「サバイバーはヤバいよ......」
《銃》や《マッスル》はまだいい、というか《完全記憶》ってなんだよ。わけわからん。
だが、一番ヤバいのは《サバイバー》だ。これ、町が意味ないって言っているのと同じだから。
なんでも作ることができるから、家を作ることもできる。つまり宿や武具店、八百屋に薬屋等々、ほぼ全ての店に入れない。これじゃ、金はいらない生活を送るということじゃないか。...まあ実際そうなんだけど。
ステータス作るの疲れた。