プロローグ
初めまして、こんにちは。M.N.O.と申します。1週間ごとの更新なので、宜しくお願い致します。
「...暇だ...」
電車に揺られながら俺は呟いた。
俺の名前は山音立太。先月まで中学生で、今日高校生になった。得意科目は数学と理科と美術で、ダメダメなのが国語と英語。(というか逆に何でみんなできるの?)。特技は...強いて言えば絵がうまいのとゲームだ。
...ゲームはもはや中毒者と言っても過言ではないくらいどっぷりはまっている。好きなゲームは、チェスとVRMMOで特に《Only one life》というゲームが大好きだ。
このゲームは運によって決まるスキルや職業を使って世界を自由に生きるVRMMOなのだが、ものすごく難しい。なぜならタイトルの《Only one life》(一つの生命だけ)の通り、一回GAMEOVERAになるとデータを消去されて1からやり直しだからだ。
それでもゲーム人口は多く、この前ニュースで世界累計3億個を突破したと言っていた。
...まあゲームの話はこれくらいにしよう。
「おーいリッタ!」
「!その声は.........あきすか!」
「僕は泥棒じゃないよ。あと暁羅だ、いい加減覚えてよ~」
彼は健生寺暁羅。俺の幼なじみで《Only one life》でのパートナーだ。
「俺もいるぞー」
「その声....ア「ルナンだ」そうそうルナン」
言い間違えを訂正したのはペナキード・B・ルナン。Bはバスターと読み、由緒正しい(?)ペナキード家の634男だ(父親が不倫ばっかりしているらしい)。パリにある家から5歳の時に家出し、現在うちに居候中の幼なじみだ。もちろん《Only one life》でのパートナーだ。
...ちなみにこの3人が集まると《Only one life》の話になる。
「エイプリルフールのイベント、難しかったなあ」
「なぜ攻撃が回復になるのかさっぱりわからん」
周りからの視線が痛いが気にしない。
「1時間くらいパニクったもんな」
「だけどアンデットは楽だった」
「まあ回復が攻撃になるからねえ」
そうこうしていると、
『まもなく遊町高校前、遊町高校前』
「あ、着いた」
『お降りのさいは足も.......................』
「...?なんか変....」
俺は周りを見渡した。変な所はない。暁羅とルナンもいるし車掌室も真っ赤になって..........
「ーーーーーーーーっ!暁羅!ルナン!」
そして俺は気づいた。暁羅とルナンがすでに絶命していることを。
そして俺は気づいた。
俺も絶命していることを。
できれば、感想をお願いします。