プロローグ
「ただいま」
学校から帰って帰宅したのは俺、朝日一馬。高校2年生
そして、
「おかえも~」
を、言ってくれるのは妹の朝日静奈。中学2年生
今日からテスト期間に入り、部活(テニス部)は休み。
頭の悪い俺は人一倍勉強しなくちゃならない、だから寄り道せず家に帰って勉強しなくちゃならないんだ。
てなわけで家に着くなりマイルームにGO!
鞄を開けて教科書とノートを出しながら自分の部屋に入る。
するとだね。
「勇者様! きっと助けに来てくださると信じていました」
と、ドレスを着た巨乳の金髪おねーさんが居たわけですよ。
その金髪のおねーさん。俺を見るや否や急に駆け寄り目の前で、
ドテ!
「グヘっ!」
自分のドレスに足を引っかけてコケました。
ちなみにドレスが捲れてパンツが見えている。
色は紫。
「ゆ、勇者さ、ま… バタッ…」
……
このおねーさんは一体誰!? てか何!?
それにここ、絶対俺の部屋じゃないよね?
6畳一間の一室があり得ない位広く豪華になっている。
いろいろと突っ込みどころ満載だ。
が、しかし! 今の俺は突っ込んでいる時間などない!
だから俺、寝かけている金髪おねーさんに言ってやったんだ。
「ごめん、貴女にもいろいろ事情はあると思う。でもこちらにもいろいろと事情があるのです。話なら後で聞くので、今は勉強するからちょっと机貸してください」
ってね。
そしたらおねーさんは気前よく、
「ど、どうぞ… バタッ…」
と、豪華で立派な机を貸して下さったよ。