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(九)古語の助動詞「り」 下(実践)

▼「り」には変な癖がある


 実は、本編の初期案では、「き」「たり」「り」の三点セットで書くつもりでした。

 ところが、本編を書く前に辞書で確認して「なんじゃこりゃー」となりまして……。そのもくろみはあっさり崩れてしまいました。


 「り」には「たり」と違って、厳密な接続制限があります。文法なんて知らずに、脊髄反射で使い分けていた私は、そんな面倒な制約があるなんて全く知らなかったんですよ(苦笑)


 ということで、いよいよこのなんちゃって古文エッセイにおいて、唯一真面目な文法解説に突入いたします!


〔1〕「たり」との文法的な違い


 まず「たり」の場合ですが、ラ変動詞は例外として、口語の「た」とそこそこ近い感覚で文章に放り込むことができます。

 ところが、「り」は使える条件がかなり限られているのですよ。具体的には


 ・四段動詞

 ・サ変動詞(※文語活用)


の時にしか使えません。何だか少ないですよね。

 しかも、ご覧の通り、「り」を使うと動詞の文語活用は避けられなくなります。「き」「たり」二点セットだと何となくごまかすことができるんですが(笑)


 ここで本編のラスト、「(六)文体の設定基準――どこまで文語化すればいいのか?」の内容を思い出していただけますか。

 前回の最初のほうで例に挙げた慣用表現は別として、「り」をきっちり使用するのであれば、文体のバランスを整えるために、動詞を全て文語活用させる必要が生じます。すなわち、文体の難易度が上がります。

 よって、「り」をガチで導入してしまうと、ライトノベルの読者層の方々にとっては難しすぎて読解できなくなってしまう可能性があるんです。


〔2〕他の過去・完了グループとの文法的な違い


 また、他の過去・完了グループの助動詞は、現代語「た」と同じように連用形に接続するので何となく使えてしまうのですが、「り」だけは変な接続のしかたをするんですよ。

 具体的には、次のようになります。


 ・四段動詞の場合→已然形に接続

 ・サ変動詞の場合→未然形に接続


 目がすべって読めない方もおられるかもしれませんが――辞書を確認しながら書いている私も結構きついです(苦笑)――これについては、改めてもう少し分かりやすい説明をさせていただきますね。




▼動詞にしか使えない!


 四段とかサ変とかそれ以前に、動詞にしか接続しない、という時点でどれだけ制約がかかるかをご覧ください。

 次の二つの例文をどうぞ。


 ――血塗られ()道を歩むしかないのだ。

 ――血塗られ()()道を歩むしかないのだ。


 さて、この二つの文章ですが、「き」でも「たり」でも問題ありません。どちらを選ぶかはお好み次第です(ちなみに、私なら前者をとります)。

 では「たり」を「り」に差し替えることはどうなのかというと、やってはいけません。というか文法的にキッパリ不可能です。


 「き」「たり」の前の部分を品詞分解しますね。


 ――血塗ら/れ/……


 問題は直前の「れ」です。これは受身の助動詞です。よって「り」を接続することはできません。


 もちろん、受身だけでなく他の助動詞も全部アウトです。


 「り」がどれだけ使えない子(笑)なのか、これだけでも感じていただけましたでしょうか。

 しかも解説するには品詞分解しなければいけないという……。




▼四段とサ変を探せ!


 しつこいですが、「り」を使ってもいいのは、


 ・四段動詞

 ・サ変(ザ変含む)動詞


の時だけです。あとサ変とザ変ですが、口語活用ではなく文語活用ですので、その点もご注意ください。


 それで、四段動詞とサ変動詞を見分ける方法ですが、いちばん簡単かつ安全なのはこれです。


 国語辞典を引くべし。


 身も蓋もありませんが、これしか思いつきませんでした。


 さて、なぜ私が辞書を引くことをお勧めするのか、という理由ですね。


 多くの辞書では、動詞の口語と文語活用の関係は次のように示されていると思います。


 挿絵(By みてみん)


 念のためにテキストデータも書き出しておきます。


【口語活用←→文語活用】

 五段 ←→ 四段、ナ変、ラ変、下一段

 上一段 ←→ 上二段、上一段

 下一段 ←→ 下二段

 カ変 ←→ カ変

 サ変 ←→ サ変


 この関係図のとおりであるならば


 ・五段動詞から文語のナ変、ラ変、下一段動詞を引けば残りが四段動詞

 ・口語サ変は自動的に文語サ変


ということになりますよね。

 ところがこれに当てはまらない例外が結構あるのです。


 ・生きる(口語では上一段、文語では四段の「生く」)

 ・借りる(口語では上一段、文語では四段の「借る」)【注14】

 ・信じる(口語では上一段、文語ではザ変の「信ず」)

 ・垂れる(口語では下一段、文語では四段自動詞「垂る」と下二段他動詞「垂る」に分かれる)


 他にも文語サ変が口語五段に化けている例もあるようです。


 あと、口語の五段活用の見分け方として、私は助動詞の「ない」に接続する時、すなわちに未然形がア段の動詞が五段だと教わった記憶があります。ところが、地域性なのかどうかは存じませんが、こういうちょっと変わった活用も存在するのです。


 ・足りる(足らない、足ります、足りる、以下略)


 「足りる」は上一段動詞ということになっていますが、かつては四段動詞「足る」でした【注15】。その名残が未然形に残っていて、「足()ない」ではなく「足()ない」を使う方が結構おられます。私はどちらも間違いだとは思いません。


 色々と書きましたが、そんなわけで、口語活用と文語活用の対応表とやらを信じてはいけません。


 結論。

 四段と文語サ変(ザ変含む)の見分け方は――


 国語辞典を引くべし!


 非常に残念ですが、古文に慣れておられない方には、これしかないように思います。

 一定以上、本物の古文を摂取したら、文法を全く意識せずに「り」を使えるようになると思うんですけれど、こればかりは個人差があるようなので何とも言えません。




▼辞書について


 ちなみに、使う辞書ですが、ある程度の大きさの辞書でないと文語活用をカバーしていないようです。

 本編の「た」で使用した私の手持ちのハンディサイズの辞書二冊を確認したところ、


 『新潮国語辞典 ―現代語・古語― 第二版』(新潮社) 対応

 『新選国語辞典 第八版』(小学館) 部分的に対応


でした。前者はハンディサイズといっても結構分厚くて、字もかなり細かく、内容的には中型辞書といっていいレベル(?)です。ですからこの大きさで対応しているのは例外かもしれません。


 オンライン辞書でしたら、


 「goo国語辞書」(小学館『デジタル大辞泉』提供)


が無料で使えて、口語・文語活用が両方掲載されています。

 今のところ、PC版だけでなくケータイ版も提供されています【注16】が、ケータイ版はサービス終了する可能性もありますので、別の手段も用意しておいたほうがいいかもしれません【注17】。




▼動詞と「り」を接続する


 さて、あまり慣れておられない方が「き」「たり」「り」三点セットで擬似古文を書くのであれば、おそらくこんな手順になるのではないかと思います。


(1)とりあえず「き」「たり」二点セットで書いてみる。

(2)「り」が使えそうな場所を発見!

(3)念のために辞書で活用を確認する。

(4)確認できたので投入する。


 一応(3)までの説明は終わっていますので、(4)の具体的な投入方法へ入りますね。


 「たり」で書いてみたけれど、その直前の動詞が四段ないし文語サ変だということに気がついた!

 さて、どうする?


 という状況です。

 ここでいったん、「り」の接続条件を再掲載します。


 ・四段動詞の場合→已然形に接続

 ・サ変動詞の場合→未然形に接続


 それぞれ前半についてはクリアしました。

 次の問題は、後半部分の活用形をどうするかということですけれど……已然形とか未然形とか、ものすごくイヤな感じですよね(私の主観もかなり入ってます(笑))。

 でも、これについては覚える必要はありません。


 ぶっちゃけ、動詞と「り」の接続は、「習うより慣れろ」で行くのが一番だと思っています。

 「き」「たり」と違って、前半から例文を多く出してきたのもそれが理由です。今まで登場した分に加えて、他にも使えそうな例を一気に並べてみますので、どうぞ。(順不同、全て現代仮名遣い、個人的な趣味で一部改変も入れています)


 ・四段


 ――ここに極まれ()

 ――かく戦え()

 ――宝剣を賜え()

 ――戦士と成れ()

 ――時は満て()

 ――地に伏せ()

 ――敵に行き会え()

 ――花、咲け()


 ――眠れ()美女

 ――怒れ()群集

 ――生け()

 ――彷徨え()

 ――輝け()

 ――沈め()

 ――迷え()子羊

 ――悩め()若人

 ――狂え()悪魔

 ――臥せ()

 ――あざなえ()

 ――持て()


 ・サ変(ザ変含む)


 ――敵艦を発見せ()

 ――兵、応答せ()

 ――いたく感服せ()

 ――帝、全軍に命ぜ()


 ――死せ()乙女

 ――付随せ()者ども


 私の語彙が貧弱なせいで、似たようなのが多くなって申し訳ありません。

 とりあえず、これで終止形「り」と連体形「る」の直前にある音を拾ってみてください。……未然とか已然とか覚える必要がないと申し上げた理由がお分かりいただけるかと存じます。


 四段もサ変も、どちらもエ段です。


 余談になりますが、国語学の専門家の世界では、エ段という点については疑問の余地がありませんけれど、活用形については命令形ではないかとか解釈が分かれていて、何だかもめているようなんです(苦笑)

 だからもう活用形は忘れてしまって、エ段で覚えてしまっていいと思います。


 ということで、「り」を使うための手順をきちんと書き直すと、こうなります。


(1)とりあえず「き」「たり」二点セットで書いてみる。

(2)「り」が使えそうな場所を発見!

(3)念のために辞書で【直前の動詞の活用】を確認する。

(4)確認できたら【直前の動詞の活用語尾を「エ段」にして】投入する。




▼使うべきか、使わざるべきか


 擬似古文を書くにあたって「たり」と「り」をどう振り分けるかなんですが、現代でも擬古文を使っている人々――俳人や歌人の方々――の間では、基本的には「り」優先とされています。「り」が使える時は「り」を使う、ということですね。

 実際、そうすると「たり」「り」がいい感じで混ざって、より自然な文体になるのは事実です。


 でも絶対にそうしなければならないというルールはありません。

 「り」と「たり」は二律背反ではありません。「り」が使える場所は「たり」も使っていいんです。しかも意味は全く同じなんです。

 ですから、ご自身で気が付いた時だけ「り」にしたらいいのではないかと個人的には思っています。


 とはいえ、使えることが分かっていても「り」を回避する場合とか、これは絶対に「り」にしたほうがいいだろうという場合とかがあるんですよね。少し紹介させていただきます。


〔1〕音数合わせ


 韻文の場合、普通なら「り」が推奨される場所でも、音数を合わせるために「たり」にしなければならないことがあります。

 島崎藤村「初恋」の冒頭をどうぞ【注18】。


 ――まだあげ初め()前髪の

   林檎のもとに見え()とき

   前にさし()()花櫛の

   花ある君と思ひ――(以下略)


 (四行目ラストはまだやっていない「けり」が登場するので、文章の途中ですがカットしました)

 さて、「初恋」は七五調の定型詩です。そして注目していただきたいのは、三行目です。


 ――前にさし()()花櫛の


 「さす(挿す)」は現代語ではサ行五段、古語ではサ行四段活用の動詞です。ですから普通なら「り」を使ってしまうところなんですが、それだと大変よろしくないのです。


 ――前にさせ()花櫛の


 藤村ファンの皆様すみません! 改悪してしまってごめんなさい!(超土下座)

 冷汗かきながら書いているんですけれど、この場合、使えるからといって脊髄反射で「り」を使ってしまうと、せっかくの七五調が崩れて「六・五」になってしまうのです。

 ですから「り」が使えることが分かっていても、ここは「たり」を使うべきなんですよね。


〔2〕同音異義語の回避


 一方で「り」にしておかないとまずいという例もあります。


 『鏡は横にひび割れて』(アガサ・クリスティー)の冒頭に、アルフレッド・テニスンの詩が四行、引用されています。孫引きなので本来は引用としては望ましくないのですが、この訳文が、今回のネタにおあつらえ向きなので、使わせていただきます【注19】。ただし、二行目にまだやっていない助動詞「ぬ」が出てくるので、ここで使うのは後半だけです。


 ――「ああ、呪いがわが身に」と、

   シャロット姫は叫べ()


 最後の行の「り」を「たり」に差し替えてみますね。


 ――シャロット姫は叫び()()


 これ、字面で見ると問題はないんですけれど、音だけを拾うと全く好ましくないということがお分かりいただけますでしょうか。


 ――シャロット姫は酒浸り。


 えっと……読み手として申し上げますと、私が求めているのはカッコいい中二病の呪文であり、神話であり、英雄譚なのです。

 ですから、こういう変な同音異義語はマジで勘弁してください(涙)


 というわけで個人的には、カッコよさを志向して擬似古文を用いるのであれば、きちんと「り」も使えるようにしておいたほうがいいのではないかと思います。

 でも一方で、そうすると動詞が全体的に文語活用になり、小学生の読者にとってはメチャメチャきついということも実体験として知っておりますので……悩ましいところですね。


 「り」についての解説はこれでだいたい終わりなんですが、どうせなのでオマケもつけておきます。




▼備考 タリタリを避ける


 ここからはオマケです。

 酒浸りほどひどくはありませんが、「たり」を使うと響きが美しくないので「り」を推奨したいパターンについて述べさせていただきます。


 終止形「たり」を使うと、文末がタリタリになってしまう動詞を拾い上げました【注20】。ただし、ほぼ死語だろうと思った動詞はカットしています【注21】。


〔a〕タルで終わる動詞

 ‐あたる(1)/当たる、行き当たる、思い当たる、突き当たる、差し当たる、ぶち当たる、見当たる

 ‐あたる(2)/中る

 ‐いたる/至る(到る)、思い至る、立ち至る

 ‐おこたる/怠る

 ‐かたる(1)/語る、物語る

 ‐かたる(2)/騙る

 ‐きたる/来たる、飛び来たる

 ‐したたる/滴る

 ‐たたる/祟る

 ‐ひたる/浸る、入り浸る

 ‐へだたる/隔たる、懸け隔たる

 ‐へたる/へたる

 ‐よたる/与太る

 ‐わたる/渡る、明け渡る、行き渡る、うち渡る、押し渡る、輝き渡る、霞み渡る、黒み渡る、冴え渡る、染み渡る、知れ渡る、澄み渡る、照り渡る、流れ渡る、鳴き渡る、鳴り渡る、這い渡る、晴れ渡る、響き渡る、吹き渡る、更け渡る、見え渡る


〔b〕タリルで終わる動詞

 ‐たりる/足りる、飽き足りる、事足りる、満ち足りる


 グループ〔a〕と〔b〕、それぞれの最初の動詞を「たり」と接続してみますね。


 ――当たり()()

 ――足り()()


 こういうのは美しくないから許せない、と思うのは私だけでしょうか(苦笑)


 さて、確認したところ、これらの動詞は全て「り」と接続可能です【注22】。

 グループ〔a〕は五段動詞で、そのままスライドして四段動詞として扱えます。よって、「り」と接続するとこんな感じです。


 ――当たれ()。行き当たれ()。思い当たれ()。……


 さすがに数が多いので、ここからは使う可能性が高そうな分だけにしますね。


 ――至れ()。思い至れ()

 ――語れ()。物語れ()

 ――来たれ()

 ――滴れ()

 ――浸れ()。入り浸れ()

 ――渡れ()。うち渡れ()。押し渡れ()。冴え渡れ()。染み渡れ()。知れ渡れ()。澄み渡れ()。鳴き渡れ()。晴れ渡れ()。響き渡れ()


 グループ〔b〕は上一段動詞ですが、先に述べましたように現代語の「足りる」(上一段)は古語の「足る」(四段)が元になっていますので、やはり「り」が使えます。こちらは数が少ないので、全部書き出しますね。


 ――足れ()。飽き足れ()。事足れ()。満ち足れ()




 これで「り」の解説は本当に終了です。

 最初のほうで、私が「一番面倒くさい」と申し上げた意味は、十分にご理解いただけたかと存じます(笑)


 このエッセイはまだ続きますが、ひとまずお疲れさまでした!




 次回は「つ」と「ぬ」の同時解説です。







【注14】

辞書で「借りる」を引きます。


――引用開始――

か・りる【借りる】

[動ラ上一]《動詞「か(借)る」(四段)の上一段化》

(中略)

[補説]上一段活用の「借りる」が用いられるのは近世後期の江戸語から。今日、共通語では「借りる」であるが、関西では五段活用の「借る」が用いられる。

――引用終わり――

「goo国語辞書」(小学館『デジタル大辞泉』提供)http://dictionary.goo.ne.jp/jn/


辞書によって凡例が違うので、これは一例に過ぎません。

これによると、「借りる」は現代語の動詞でラ行上一段活用ですが、かつては四段活用動詞の「借る」だったことが示されています。また、解説を最後まで読むと、補説に関西では五段活用の「借る」もあると書かれていますが、方言なのでその点は省略しました。




【注15】

同じく、辞書で「足りる」を引きます。


――引用開始――

た・りる【足りる】

[動ラ上一]

(中略)

[補説]四段活用の「足る」から転じ、近世から江戸で用いられるようになったもの。

――引用終わり――

「goo国語辞書」(小学館『デジタル大辞泉』提供)http://dictionary.goo.ne.jp/jn/


「足りる」は新しい動詞なので、口語活用しか掲載されていません。ただ語義を最後まで読むと、補説に元は四段「足る」であったことが示されています。




【注16】

「goo国語辞書」のURLです。

パソコン版→http://dictionary.goo.ne.jp/jn/

ケータイ版→http://dictionary.mobile.goo.ne.jp/




【注17】

私の場合ですが、ケータイでは有料版の『スーバー大辞林3.0』(三省堂)を併用しています。




【注18】

出典は「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)です。


「初恋」島崎藤村(『若菜集』所収 最初から三番目)

http://www.aozora.gr.jp/cards/000158/files/1508_18509.html


原文にはルビがついているので、ルビつきで再掲載します。


まだあげ()めし前髪(まへがみ)

林檎(りんご)のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛(はなぐし)

花ある君と思ひけり




【注19】

『鏡は横にひび割れて』〈クリスティー文庫42〉アガサ・クリスティー/橋本福夫 訳(早川書房)




【注20】

ケータイ版の『スーバー大辞林3.0』(三省堂)で後方検索をかけて拾い上げました。『goo国語辞典』もざっと比較しています。




【注21】

例えば、五段動詞でかつては四段動詞だった「(すた)る」。現代では下一段動詞「廃れる」を使う方が圧倒的に多く、「男が廃る」ぐらいでしか使わない用法だと思ったのでカットしました。




【注22】

大変興味深いことに――あくまで私が確認した範囲ですけれど――カットした分も含めて、タリタリ動詞は全部、四段活用だったんです。どれも「り」との接続が可能で、タリタリは回避できるようになっているんですよね。日本語ってうまくできているなぁと思いました。





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