今後の方針を決める第6話
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新しい世界への扉を開いてから丁寧に閉じ、2度とこんなことが起こらないように厳重にカギをかけておいた。そんな俺らの様子をうかがっていた2人の女の子は、少し引いているようだった。失敬な!
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いろいろあったけどそれはまあどうでもいいとして、問題!!!朝起きて一番にあるイベントといえばな~んだ?正解は~?デデン!そう、朝ご飯である。自分で言うのもなんだが、俺は結構食にはこだわる派である。前の世界でも美食の限りを尽くしてきた。例えば何かって?う~ん、そうだなぁ...ファミレスとか?
と、いうわけで正直ちょっと朝ご飯には期待をしている。だって、王城のご飯がまずいなんてことあり得ないだろ?だから今の俺はかなり機嫌がいいと思う。どのくらい機嫌がいいかといわれると、頼まれればドアを開けて自分より先に他人(美人に限る)を通すぐらいには機嫌がいい。それって普通だって?いわれてみればそうかもしれない。なら、今の俺の機嫌はいつも通りだ。って、そういえば...
「これからどうするつもりだ?今後の方針が決まっているなら教えてほしい。」
俺は、部屋のドアを壊してまで中に入ってきた3人に向けて尋ねる。俺は根に持つタイプなんだ。
「一応僕たちが話し合った結果では、今はまだ様子を見て情報収集にあたるっていう方針で動くつもりだけど...。」
とイケメンが代表して答える。
それに対して俺は、
「ああ、なるほど。確かにそのとおりだな。」
と答えた。それに対しイケメンたちは、全員の意見が聞け、今後の方針が固まったことにより幾分か表情が柔らかくなったように見えた。そんな様子を見ながら俺は、だれにも聞こえないような声で
「これから忙しくなりそうだ。」
とつぶやいた。
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少しの間悠里と視線を交わしていると、後ろの2人が何か僕たちの間に感じるものがあったのかわからないが、どことなく引いた様な目をしていて理不尽を感じた。
王様から朝食だと言われていたので4人で一緒に食堂へやってきて料理を待っていると、
「これからどうするつもりだ?今後の方針が決まっているなら教えてほしい。」
と悠里が聞いてきた。確かに僕たち3人だけで話し合ったから言ってなかった。うっかりしてた。
「一応僕たちが話し合った結果では、今はまだ様子を見て情報収集にあたるっていう方針で動くつもりだけど...。」
悠里が寝ていたせいでもあるけど、勝手に3人だけで話し合って決めたことだから、のけ者にされたと思ったかもしれない。そう考えてこれで大丈夫かな?と確認をとる意味も込めて語尾を濁した。そしたら彼は、
「ああ、なるほど。確かにそのとおりだな。」
と僕らの意見に賛同してくれた。そんなこんなで4人ともしばらくお城で様子を見ることを決めて、正直少しほっとした。ほかの2人とも視線を交わしてお互いに笑いあう。魔王がいるって話だったけど一体どんな奴らなんだろう?そう考えながら運ばれてくる料理を見た。
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