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打倒女神の第1話

目が覚めてもまた白い空間にいる.....。

どうしたものかと次にすべきことを考えていたら後ろから「ああ〜もうまだいたの?」と苛立ちを含んだ綺麗な声が聞こえた。

振り返るといかにも女神という格好をした女性が面倒くさそうに椅子に座っていた。

そして女神は、おもむろにこういった。

「はい、あなたは召喚されました。いくつかスキルをあげるから頑張って。じゃあ行くよ、はい」

女神が気怠げにひらりと手を振ると、光が俺の中に入ってきて、足元に今度は青い幾何学模様が現れ光で包んだ。

意識が途絶えそうになる中、女神が「あっやばっ.....」と言っていたように聞こえたが、気のせいだろう。










眼を覚ますとそこはいかにもな王城だった。

そこにはクラスメイトたちがいるわけでもなく、知らない人間が3人いた。

1人目はいかにも主人公という感じのイケメン

2人目は真面目そうな委員長タイプの美少女

3人目は少し眠そうなジト目をした美少女

全員いかにも勇者って感じがする。

そうやって3人を観察していたら、唐突に「よくぞ参った勇者殿!」と声をかけられた。

視線を移すといかにも王座っていうところにどっかりと腰掛けた小太りなおっさんがいた。

おっさんは「我は、この栄えあるスークリッジ王国国王エゼルベルド13世である。」と名乗ってきた。そして、「勇者殿の名前を聞いてもよろしいか?」と以外も下手に出てきた。

そして、3人はイケメン、委員長、ジト目の順に『無堂京夜』、『栗原美里』、『香坂詩織』と名乗った。

そしておっさんは「お疲れのところを悪いがとりあえずステータスと唱えてくれるか?」と聞いてきた。そして俺たち4人は一斉に



「「「「ステータス」」」」



と唱えた。





名前:東雲 悠里

種族:Feスライム【純度100%】

職業:

年齢:17歳

状態:通常

レベル:1

HP :25000/25000

MP :4000/4000

攻撃力:2300

防御力:80000

魔力 :1200

回避 :8000


 種族スキル

【吸収】

【体内収納】

【打撃無効】

【斬撃耐性】


通常スキル



 ユニークスキル

【鑑定】

【翻訳】

【獲得経験値5倍】

【空間魔法】


ギフトスキル

【闇魔法】

【視の魔眼】

【探知】

【並列思考】

 称号

【暴食】

【異世界人-誤転移-】

【魔神の寵愛:レベル10(MAX)】

【独立独歩:レベル10(MAX)】

【女神の同情:レベル10(MAX)】


鑑定や翻訳などは女神がくれたスキルだろう。

こうやってみるとすごくチートじみて見える。

だが、おい!称号!誤転移って.....あの女神次会う機会があったら絶対泣かす!などいろいろなことを考えながらステータスを見ていると、おもむろにおっさんが「まずはこの水晶に手をかざして欲しい」と言って奥からバスケットボールくらいある水晶を家臣に運ばせてきた。

これは、鑑定水晶といい、称号や種族、レベルなどを他人が見ることができるようになるものらしい。

イケメンたちは、言われた通りに手をかざしていった。彼らのステータスは.....





名前:無堂 京夜

種族:ヒューマン

職業:勇者

年齢:17歳

状態:通常

レベル:1


 称号

【勇者】

【女神の寵愛:レベル10(MAX)】





名前:栗原 美里

種族:ヒューマン

職業:勇者

年齢:17歳

状態:通常

レベル:1


 称号

【勇者】

【女神の寵愛:レベル10(MAX)】





名前:香坂 詩織

種族:ヒューマン

職業:勇者

年齢:17歳

状態:通常

レベル:1


 称号

【勇者】

【女神の寵愛:レベル10(MAX)】



そして俺


名前:東雲 悠里

種族:ヒューマン

職業:異世界人

年齢:17歳

状態:通常

レベル:1


 称号

【異世界人-誤転移-】

【女神の同情:レベル10(MAX)】




とりあえずは闇魔法を使って隠蔽しておいた。

魔神の寵愛とかバレたら絶対面倒くさい。

あとおっさんが俺のことを邪魔そうな目で見てきた。おいおい、手のひら返しが早すぎるだろ.....。

だが、その場で何か言うわけでもなく召喚した経緯を話し始めた。なんでも魔王たちが暴れていて国がピンチだから助けてほしいとのことだった。

「魔王は1人ではなく今現在で6人いる。」

今現在でってことはこれから増えるかもしれないということですか?」イケメンが聞く。おっさんは「歴代魔王は7人おり、彼ら自身では魔王全体を指す語として7thと言っている。さらに、それぞれが憤怒の魔王、嫉妬の魔王、強欲の魔王、傲慢の魔王、怠惰の魔王、色欲の魔王、暴食の魔王と名乗り、今回はまだ暴食の魔王が現れていないのだ。こんな機会はまたとない、できるだけ数が少ないうちに叩いておきたい。」

おっさんは苦しげに言った。イケメンたちもおっさんの言葉を聞き、戦うという旨を伝えていた。だが俺は1人、「あれ?暴食の魔王って俺じゃね?」と心の中でつぶやいていた。







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