プロローグ
「今日で僕は、15歳になるのか....」
そう思った少年、柴燈十六夜は生徒会の仕事を終えて、帰宅をするが....
「死ねぇー!!」
と彼は、背中にナイフで刺された。
「ぐっは...たい..が君。な..んで..?」
「お前なんかに、沙織を渡さない!」
「あ.....ぼく..は...このまま、死ぬ...のか..?」
最後にそう言い、十六夜の意識は途切れた。
『まだ生きたいの?』
「貴方は、誰ですか?」
『私?シルフィだよ。一応神様』
「神様?なんで?」
『君にチャンスを与えるためだよ。』
「僕にチャンスを...?」
『そうだよ。生きたいの?』
「うん。僕はまだ生きたい」
『ならば、その願いを叶えよう。といっても、君は別の世界〈イルシャ〉で『転生』することになるけど、それでも君は、生きたい?新しい人生を送りたいの?』
「それでもいい。僕は自分の人生に満足していないから」
と、十六夜はそう言った。
『わかったわ。私が貴方を転生させてあげよう』
『〈イルシャ〉は剣と魔法の世界。人族、エルフ族、精霊そして、魔人が住む世界よ。』
「剣と魔法...?」
『そうだよ。君は確か、元の世界で武術を習っていたよね?』
「うん。父親から習った。」
『ならば、君に相応しい《合う》力を与えようか。』
「ありがとう」
『気にしなくていいよ〜、私を楽しませれば、それでいいの』
「それでも、ありがとう」
『はぁ〜わかったわ。じゃ、また後で〜』
と女神はそう言い、少年の前から消えた...