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日々の見見

作者: とむやん

 音楽のことなど本当はろくに詳しくないのだけれど

 時折たまたま知ったアーティストの名前や曲名を

 さも詳しそうに語ることがある。


 もちろん聞いて好きになっているのだから

 語る内容や気持ちに嘘や間違いはないのだけれど、

 そこには、音楽に対する浅い造詣を見抜かれたくないという

 浅はかな算段が見え隠れしていたりする。


 ポップだかロックだかパンクだかよく知らないけれど

 現代音楽界はどうやらこのアーティストに

 必要価値を認めているらしいようなことを

 僕だって知っているのだと気取りたいのだ。


 気取るという行為は、

 バカバカしいけれど重要なものなのである。

 重要であるけれどバカバカしいものでもある。

 半端なたしなみで何を語れているのかと自嘲しながら、

 今日も知性でつながり感性を認め合う共同体で暮らしている。


 まったく。

 自責で一つ夢を見れるほど、

 夏の夜は暑くて長い。


(おしまい)

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