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天使憑き  作者: 夢籐真琴
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白銀の眼

零が解放されたのは夏休みが半分ほど過ぎた

頃だった

とうとう警察も医者も零の態度をみて

諦めたようだった

カウンセリングも零が自暴自棄になったので

変な結果になっているだろう

零が解放されて家に帰って自分の部屋に入ると眼の前に忌々しい天使が椅子に座っていた

「おかえり~お疲れ様」

零は天使に向かって飛びかかった

もちろん手はグーで

「ちょっと、なにするのよ 女の子に攻撃するなんて」

「てめえは天使だろ」

問答無用で殴りかかると

いや、かかろうとすると

天使が消えた

「無駄よ あなたが私を攻撃することはできないわ」

眼の前にまた天使が立っていた

するとあきれたように

「もしかしてあなた気づいてないの?」

「何を?」

諦められず隙あれば攻撃しようとしたまま問いかける

「あなた鏡見ないの?見なさいよ」

何かいやな予感がした

急いで机の上にあった鏡で顔を見てみると

「うぉ!?」

眼が白銀というのだろうか

光沢のある何色にも染まらないような

綺麗な銀色になっていた

「もしかして・・・」

身に覚えなら山ほどある

天界から帰る時に天使に聞かれた言葉

「眼か鼻か耳かどれがいい?」

あれが原因か・・・

げんなりとしていると

「あなた本当に気づかなかったの?

前に会ったとき真夜中で電気がついていなかったのに顔見えたでしょ?

それはあなたの白銀の眼のおかげよ

ちなみにそれも私のおかげだから感謝してよね」

折角さっきまで抑えてきた殺気が再び燃える

「何をしたーーー天使」

再び殴りかかった



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