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天使憑き  作者: 夢籐真琴
21/104

人間破壊天使の無責任な行動の後始末

説明が面倒くさくなって教室から脱出して来た零は天使の事をどう扱うかを冷静に考えていた

「まったくめんどくさい事をしてくれたぜ」

ぼやきつつ保健室に向かっていると

何やら視線を感じる

それは好奇心なり憎悪なり羨望などなど

いろいろなものがあった

(はて?なんかしたか?俺は?)

ついさっきの出来事を忘れてしまっている

これがドロシーにオバケといわれる所以であるがあの問題児(天使)と付き合っていたら

これくらいの神経(図太さ)がいるというのが

零の言い分である


保健室はたくさんの人でにぎわっていた

普段こんなにも多くの来場者がいないので(それも一気にだ)

養護教諭こと竹島嬢は

てんてこ舞いの忙しさで働いてる

現在の保健室は零の教室で卒倒した生徒だけを扱っている

教師連中は視聴覚教室で寝かせてある

(それにしてもここまで繁盛したのは過去類にみないのじゃないかしら?)

一通り手当てをして事情聴取なるものを

行っていると

今日2回目となる人物が訪れた

「来たわね 保健室過去使用人数最高を記録した原因の張本人め」


入った途端に竹島嬢から嫌味を言われた

(えらい言われ様だな)

そうして周りを見回してみると

以外にも人数が少ない

「あれ?結構少ないじゃん」

「野郎は隣の物置に放り込んでるよ」

「悪いね~迷惑かけて」

「本当迷惑~せっかくゆっくりと昼食べようと思っていたのに」

竹島嬢は若く綺麗な・・・という典型的な理想の養護教諭という事で人気があるが

零とは昔の関係で仲がよい

「それで、彼女誰なの?」

「ははは…」

力のない笑いをする

(姉貴がいたな 失念してた)

「いや?昔の知り合いがこっちに出て来てさぁ~」

「私の知る限りあなたの周辺に人を卒倒させる美女はいた記憶がないなぁ~」

嫌な笑いをする

面倒くさがりで楽しい事が好きなこの人物は

さっきの事のお返しらしい

美奈(みな)(ねぇ)?」

「あぁそういやいたわね

あの子の事か~」

こういう所は美奈姉のいいところだ

ちゃんと話を合わせてくれる


「美奈姉?」

(こんなにも冷たい声で言われたら同意するしかないじゃない)

零は時と場合に合わせて変幻自在に表情・声を変えてしまう

(反則よね)

そんなことは表情に出さず

「ねぇ零?何をしにここにきたの?」

「うん?いやお見舞いにきたけどみんないないからいいや」

「女の子が1人いるわよ

奈美ちゃんだっけ?可愛い子よ」

「奈美・・・?そんな名前の奴いたか?」

あぁ奈美ちゃん目が覚めたのね

あとは任せるわよ

「じゃあちょっと用事があるから出るわね

看病してあげなさい」

「ほいよ」


(どうしよう!2人っきりになっちゃった)

奈美はちょうど零と竹島先生が話している途中に意識が戻った

何やら最初に話していたようだが良く聞こえなかった

しかし先生が出て行った時に意識がはっきりと覚醒した

何やら歩いてくる気配がする

カーテンがめくられる

「悪いね?目覚ましちゃった?」

悪いと全然思ってない口調だ

いきなり顔が現れて少し動揺する

嘉川(かがわ)って名前、奈美だったのか

知らなかったな」

「え・・・知らなかったの?」

「うん?興味なかったからな」

さすがに悪いと感じたのか

「いや、お前だけじゃなくみんな知らないよ?」

慌てた様に付け加える

(私にも興味ないんだ・・・)

結構積極的に話したと思うのだが

落胆していると

「あぁ、なんか悪かったな 気絶させちゃって」

さっきの美人の事を思い出す

「・・・あの人誰・・・?」

絞り出すような声になった


あの人誰?

最もな質問をされる

「あいつは幼馴染?」

最後は疑問詞で終わってしまった

顔が引きつっていないか心配になる

幸いこの彼女は気づいていないようだ

それより首が千切れるか心配になる程の勢いで顔をあげてくる

「本当?」

「まあな」

いつから自分は平気で嘘をつけるようになったのかを思い出す

(いつだっけな?なんか嫌だな)



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