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天使憑き  作者: 夢籐真琴
20/104

人間破壊天使の行動の解説

零は天使の右手を引っ張って屋上へ向かうところだった

(なんでこんなことをしなくてはならん)

すると後ろからその原因の張本人が

「痛いわよ~逃げないから離してよ」

まだ他の生徒がいる

目を丸くしている

それと同時になんだか不穏な目線を感じる

(面倒な事になったな・・・4時間目サボらなきゃいけなくなった)

関係のないことを考えているといつの間にか

屋上の扉の前に立った

ドアを開く

同時に天使を放り込んだ


手が赤いかたがついてる

「痛いわね」

「誰のせいかな?」

こういう時の零は怖く感じる

バカな事を言ったりするけど

普段温厚なだけに怒った時はとても怖い

いや、あなたは・・・


「なぁ?なんであんな事したんだ?」

自分でもさっきより落ち着いていると思う

結構穏やかな声がでた

ただ気になっていたのはなぜあんな事をしたのかという事だ

まだこの天使と組んで日は浅いが何か事情がない限りあんな真似はしないはずだ

いくら自分がこの天使としょっちゅう喧嘩していてもそれくらいは自分はこの天使(ドロシー)を信じている

だからわからなかったのだ

なぜあんな真似をしたのか

そんな事を考えていると

「あなた、さっき本気で私に怒らなかったでしょ?」

確かに疑問には思ったが怒ってはない

「ああ」

「あなた人を好きになった事ないでしょ?」

・・・こいつはわかっているのか?

「いや、あるさ」

「嘘よね。あなたは感情を殺している」

「・・・」

沈黙が場を制する

「確かにあなたは付き合ったりしたことはあるかもしれない。でもあなたから告白した事はないはず

振られるのが怖い そんな理由じゃなくて」

わかってたのか・・・

天使が手すりを勧めてくる

天使の隣に並ぶ

肩がくっつきそうになる

空を見上げながら呟く様に

「あなたの過去に何があったのかは聞かない」

「お前は魔法が使えるだろう?」

自嘲気味に言い返す

「同調した相手とは(こころ)をよむことは許されない

それにあなたの(こころ)をよみたくない

あなたを私は信じている

私はあなたを相棒だと思っている

最高のね」

相棒・・・か

(こころ)をよみたくない・・・か

(この天使に俺はよまれてた・・・)

笑いたくなった

実際笑っていた

隣の天使も笑っていた

おさまったあと

「俺が言いたくなったらいうよ」

「そう…」

青い空に月が浮かんでいる

案外自分とこの型破りな天使はいい相棒になりそうだ


私はあなたの(こころ)をよまない

あなたが言いたくなるまで待つ

それが自分なりの

礼儀

だと思う

「結局なんであんな事をしたんだ?」

あぁ忘れるところだった

零ったら墓穴を掘りだした

顔を見てみると犬の様な顔をしている

いつものクールな顔ではなく

(可愛い~)

もう一度抱きしめる

今度は抵抗をしない

ただ体を私に任してくれている

それでもなお聞いてくる

「何でなんだ?」


天使に抱き寄せられた

さっきは動転していたが今は違う

(まぁいいか 相棒だし)

冷静になれた

いい香りがする

(なに着けてんだろ?)

どうでもいいことを考えつつ

さっきの続きを聞く

「何でなんだ?」

「それわね~」

「?」

微笑をしたまま爆弾発言をした

「あなたって結構というかかなりモテるじゃない」

「はぁ!?」

天使を引き離す

なんでそういう話になるんだ?

問い詰めようといたらいつの間にか扉のところまで歩いている

「おい、天使・・・」

「自分の心に正直にね!」

捨て台詞同然に言われた

苦笑する

(やっぱりわかってたのかよ)

「あっ、ついでに教室のフォローよろしくね

頑張ってね~」

忘れてたな・・・

しかしなぜか天使といつもみたいに問い詰める気にはならなかった

(仕方ないな)

溜息をつきつつ笑いたい気分だった










結局4時間目はサボったが

教室に帰ってみると自習だった

さらに何人もの生徒がいない

首を傾げていると

割りと仲のいい良太が

「教師が何人か倒れてたんだって

あとはお前のせいだぞ」

先ほどのやり取りを思い出す

(悪いことしたな あとで見舞いにでも行くか)

教師連中は秋人さんとサミさんだろう

内心大爆笑していたが表情には出さなかった

すると周りからの視線が痛い

(はて?)

「なぁ、さっきの美人の人なんだけど」

軽く聞き流して

「俺、保健室に見舞い行くわ」

悪いがめんどくさい

言い訳もまだ考えてない

(保健室に行くまでに考えとくか)

そう思い歩いて行った


その頃教室ではいつもはうるさいはずが

今はやけに静まりかえっている

「あいつあんな性格だったか?」

そう良太が呟いた言葉に

教室全員が心の中で同意した





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