2/104
天使との出会い⑴
彼は目が覚めた
寝かされていた
助かったのか・・・?
そう思いながら天井を見上げてみると
病院にしては天井が高かった
ここは何処だ?
そう考えながら
まず上半身を動かしてみた
体が動く
その事を確認するとなんだか嬉しかった
体が自由ということはいいことだとしみじみ思った
彼は立って周りを見渡してみた
そこは驚くことにいわゆる
神殿
と呼ばれる場所だとわかった
神々しい感じがした
「やっぱり死んだのか」
そう思い見惚れていると
「うぉ!?」
後ろに女の子が立っていた
同級生ぐらいだろうか
顔立ちは整っており
一般には可愛いと言われるであろう
これが天使だろうか
そう考えた途端
「おめでと~」
いきなり少女(天使?)が声をかけてきた
「君は千万人の一の確率に抽選であたりました~~~」
妙に嬉しそうな声でいきなり言われたので
頭がついてもいかなかった
「何に?」
ごくごく普通な
そしてまともな
当然の疑問を天使にぶつけてみた