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天使憑き  作者: 夢籐真琴
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番外編~逃走中~秋人&サミの場合

秋人が聞こえた通りちょうど屋上から降りたところに教師たちがきた

幸い顔は逆を向いていたので見られてなかったが追いかけてきたので当然のように逃げた





秋人の場合


「何で俺まで逃げなきゃいけないんだよ~」

「あなたが原因でしょうが

あんな大声出して」

「元はといえばお前だろ」

こいつら逃げてる最中まで喧嘩してやがる

俺はもちろんこの学校の生徒ではないので制服が微妙に違う

一応学生の中だから目立ちにくいだろうと思い制服をきてきた

ちなみに授業中に忍び込んだので生徒や教師には見つからなかった

「お二人さん、今は逃走中ですよ

いいかげん喧嘩はやめなさい」

とは言ったもののこの2人は見ていておもしろい

今まで見たことのない2人だ

大物だろうな

結構俺は真面目にとられることが多いが

面白いことが好きだ

特にこんなふうに校舎で鬼ごっこも嫌いではない

「ここから別れて逃げよう」

階段と廊下が多数あるところで

零の言った通り分散して逃げる

それぞれが別れて逃げた


とりあえず階段を降りたが

降りた瞬間に横から教師が出てきた

内心うんざりしながら逃げる

しかし行くとこ行くとこに出てくる

なにしてるんだ ここの学校の教師は授業中に そんなに暇なのか

そんな悪態をつきつつ一階に急ぐ

しかしよく考えてみれば授業中でも他の学校の生徒が乱入したら捕まえに行くのは普通か

そんなどうでもいいことを考えながら逃げる、逃げる、逃げる

校舎の中の地図はさっきサミさんに通信してもらったからわかるが

それにしても、この学校は迷路か

広すぎるだろ

予想外の広さに戸惑いはあるが

とにかく逃げ切らなくてはいけない

一階についた途端窓を開けて外に飛び出る

この学校はフェンスも高いのでそこをよじ登るわけもいかない

残る手段としては校門から堂々と出ることだが・・・

それは流石にまずいよな

と思いつつ脱出の方法を考える

幸い今は追われてないので校舎裏に隠れて

相棒に連絡をつける

通信で自分の連絡先を伝えておく

「サミさん、どうしますかね?」






サミの場合


階段を上に上がる

「なんで私がこんなことを」

呟きながら追手から逃げる

こんな茶番劇に付き合う気はさらさらないが

衆人環視の中で魔法を使うわけにはいかない

最悪の場合記憶をいじればいいのだが

それは魔法でしてはいけないことのトップであり

タブーでもある

それに人の記憶をいじるのは気持ちのいいものではない

人の記憶とはいうものもあれば嫌な物もある

記憶をいじるのはその中に入って作業をしなくてはいけない

そんな気持ちの悪いものをしたくない

というのがサミの本音である

基本そうだろうが・・・

それはともかく逃げるところに人が出てくる

そろそろ面倒臭くなってきたところ

「サミさん、校舎裏で待機中、指示頼む」

どうやら自分の相棒は逃げ切れたようだ

それなら自分も行動のうつる

「邪魔する奴を排除するぞ」

「了解~校門で集合ね」

こんな曖昧な表現でも察してくれる相棒に

密かに笑う

いい相棒に出会えたと思う

そして後ろからくる者を角を利用して足で蹴り飛ばす

端整な顔立ちで無表情のまま人の顔を蹴り飛ばす天使も大変画になる

目の保養に最適だ

しかしそんなこともお構いなしで一気に階段を駆け降りて

校門にいる相棒の元へ向かう

どうやら全員片付けたらしい

口から泡を吹いている

「サミさん、終わったよ~」

飄々といとも簡単そうに言う

顔を晒さずに5人も倒すのは楽ではないだろうに

零も面白いが秋人も面白いと

密かに思った

顔には出さなかったが

「上等だ」

「そういえばあいつら大丈夫ですかね~?」

「元々あの2人が原因だ

自業自得だ」

「相変わらず冷たいね~」

冷たい・・・か

「帰るぞ」

「待ってくださいよ~」

その声を聞き流し学校を出た






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