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天使憑き  作者: 夢籐真琴
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天使の実態

天使が好きで嫌いなものは一体何だろうか?

これはもちろん天使に仕返しするためだ

退院して家に帰るより先に

そのために町外れにある図書館に行ってみた

町には大きな図書館がもちろんある

しかしなぜわざわざ町外れにある

図書館に行った訳は

そこはおそらく個人経営でお婆ちゃんが一人だけでやっていたのだ

そのお婆ちゃんが魔女のように見えたからだ

天使もいるのだから、魔女もいるだろうと

強引な考え方をして

失礼を百も承知で体を透視

スキャン

させてもらったが一般人だった

そのお婆ちゃんとは結構親しかったので

安心をした


ところで、天使が好きなものはわかった


ある日の夜

天使が居間に降りてきた

それを白銀の(アイ)

感じ取った僕は

渚を置いたまま隣の部屋に避難する

それをみた渚も人間離れした脚力で同じように逃げた(渚は白銀の眼を知っている)

しかし間一髪のところで天使は渚を見つけた

「あら、渚ちゃん どこいくのかなぁ~?」

猫なで声というのだろうか?

物凄い甘い声で背中に鳥肌が立つような声だった

「あ、ああ、ドロシーさん こっちには兄貴もいますよ 」

密告しやがった

いやこの場合密告ではないが

「てめぇ兄を売りやがったな」

「だって~」

「じゃあ2人でしましょうよ~」

前にもまして甘い声

体が震える

渚も同じく・・・

天使が盛んに(半強引的に)誘っているのは

市販のテレビゲームだった


数日前に話を戻す


「ねぇ これ何なの?」

「テレビゲーム 天界にはゲームはないのか?」

「へぇ~ゲームする機械なの

天界にはないわね

人間もたまにはいいのを作るのね」

テレビゲームに興味を示したので

渚が使い方を教えると

すごくはまってしまったのだ

徹夜で付き合わされたこともある


話を現代に戻す

戦慄した僕ら兄妹にゲーム機を渡して

早速始めてしまった

「俺は宿題があるから」

「あなた、宿題ないでしょ」

「う・・・」

「私は片付けがありますので・・・」

「あら、何のこと?」

キッチンを見てみると何時の間にか片付いている

魔法を使いやがった

「う・・・」

絶句した兄妹を横目で見ながら

「今日はなにしようか~」

これまた可愛い声で言った

家にはなかったはずのゲームが積み上げられている

魔法で取り寄せたゲームを物色しだした




~~誰か天使が嫌いな物を教えてくれ~~






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