夕べの告白
少したつと、すぐに暗くなった。船長は仲間と船室に閉じこもり、酒を飲みながら賭け事をしていた。一方、レイメンはアリス叔母さんの手伝いで、船内の掃除をしていた。
「ああ、少し疲れたわ」と叔母さんが伸びをした。「若い衆、ちょっと交代してちょうだい!」
すると、すぐに若い男たちが二人やって来た。
「レイ、私たちは少し休憩しましょう。長いことここにいたわ」と叔母さんはレイメンの肘を取り、甲板のハンモックへと連れて行った。
階段が軋む。船は少し左右に揺れた。甲板は湿っぽく、まだ少しリンゴのコンポートの匂いがした。船長の船室からは笑い声や話し声が聞こえてくる。遠くからは鳥の鳴き声や波の音が聞こえた。レイメンとアリス叔母さんはハンモックに横になった。
最初はただおしゃべりをしていた。叔母さんは料理のレシピについて話していたが、レイは退屈してハンモックで眠り始めた。もう真夜中になり、星が見えるようになった。小さな光が空一面に散りばめられている。
「綺麗…」とレイは囁いた。
「綺麗ね」と叔母さんも言った。「星で道がわかるって知ってる?」
「知ってるわ」とレイは眠そうに答えた。「でも、どうやってかは知らない」彼女は横向きになり、叔母さんの顔を見て、聞きやすいようにした。
「デイモンに教えてもらえばいいわ。男たちと無駄に過ごすことはないでしょう?私が頼んであげるわ」と彼女はウインクした。「明日は無理かもしれないわ。到着の準備でみんな忙しいから。今度一緒に来たら、必ず教えてくれるわ!」
レイメンは少し笑い、再び空を見上げた。さらに時間が経った。レイは海の音と少しの揺れで眠り始めたが、叔母さんは最後の質問で彼女の気を引こうとした。
「ねえ、何か人生の計画はあるの?」と叔母さんは優しく、しかし強く尋ねた。
レイはまだ目を閉じたままだったが、答えた。
「まだわからない。当面の具体的な目標はないの。生活できるだけのお金はあるし、それで十分だと思ってる」彼女は横を向き、目を開けた。「でも、10年か15年後のことを言うなら、お店で少し財産を築いて、どこか綺麗な場所に引っ越して、何も不自由なく暮らしたい」
「それがあなたの最終目標なの?財産を築くこと?」
「むしろ、何か目標があって、毎朝起きたいと思える時に、生きていると感じるの」とレイは答えた。
静寂が訪れた。
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レイは続けた。「暇な時は、巻物や古地図、宝石、珍しい物の研究に没頭するの。うちの土産物屋には、そういう物が山ほどあるのよ」と、彼女は囁くように言ったが、言葉を遮られた。
「土産物屋なんてものじゃないわ。珍品に目が眩んだ人たちが、趣味を仕事にして稼いでいる集まりよ」と叔母は答えた。
「ごもっともね…。私も同じ穴の狢ってことね、もう二年そこにいるんだから」と、彼女はニヤリと笑って答えた。「少し貯めて、小さな旅に出ようかしら。こんな単調な生活じゃ、気が狂っちゃうわ」と彼女は苦笑した。「今回は、この檻から抜け出せて良かったわ。次があるとは限らないし」
「旅は良いわね。うちの町が、そんなに嫌になったの?」
レイメンは考えた。きつく言い過ぎたくはないが、嘘をつく必要もない。
「そうね…。いつもカビ臭いし、夜中に『家族』の叫び声が聞こえるし。他にもイライラする要素は山ほどあるわ」と彼女は苦笑した。
「ええ…あなたの家族は、本当にどうしようもないわね。少し前に、あなたの兄貴が仲間と靴屋の近くの店を襲おうとしていたのを見たわ。私が通報しなかったら、全部盗まれていたわよ、ろくでなしども」と彼女は首を横に振った。
「ごめんなさい」とレイは申し訳なさそうに答えた。
「あなたは悪くないわ、坊や。彼らに教育と良心がないのよ」と叔母はハンモックから立ち上がった。「明日はもう『家』に着くわ。もう寝なさい。明日は明日の風が吹くわ」
彼女は急いで、船長が友人と酒を飲んで騒いでいる船室へ向かった。また湿気が漂ってきた。もう夜遅いのに、甲板では声がしていた。レイメンはしぶしぶハンモックから立ち上がり、自分の船室へ向かった。
「今日は本当に疲れた、もうヘトヘトだわ」そんな考えが彼女の頭の中を駆け巡った。
少女はゆっくりと自分の船室に閉じこもり、寝台に横になった。船室は薄暗く、小さなオイルランプが彼女のナイトテーブルで一つだけ灯っていた。それも、もう消えそうだった。彼女は深く息を吸い込み、部屋を見回した。すべては以前のままだった。窓、テーブル、椅子、鏡、ランプ、 шкаф、商品、本棚、そして今朝散らかっていたものたち… ああ、違う。水差しがない。叔母が来て片付けたようだ。それは、船室の小さな乱雑さを補完していたように思えた。彼女は上着を脱いだ。鏡の前を通り過ぎる時、ちらりと自分を見て、凍り付いた。
「まさか…」