13話
わたしも今この世界が乙女ゲームの世界だと知りましたよ。
攻略対象は全部で6人。
まずは皇太子殿下のリアム・アルクライド様。
ゲームでのリアム様は文武両道。容姿端麗。
正義感が強く、敵だと判断した人にはとことん冷たい。
ヒロインにとても一途。
若干ヤンデレ気味。
次に、筆頭公爵家長男で最強魔法士ディラン・バインタン様。
世界一の魔法士で秀才。
彼は最初から強かった訳ではなく、並々ならぬ努力をして世界一の魔法士の称号を手にした秀才なのだ。
性格は子犬(?)
ヒロインに最初は冷たくしていたのだが、好きだと気づくと、とことん尽くす。犬のようにヒロインの周りをうろちょろする。
同じく公爵家長男アルフレッド・ラバール。
ゲームでのアルお兄様は現実のお兄様とちょっと違う。
ゲームではいつもあろおろしていてちょっと気弱だった。
成績もそこまで上位ではなく、魔法士としても魔術士としても中くらい。
さらに公爵家長男としてのプレッシャーや、弟クロード・ラバールが優秀だったのもあって次第に自尊心が消えていった。
しかし、ヒロインと出会い自信を取り戻し公爵家長男として優秀になっていく。
性格は、自信を取り戻したあとは腹黒。
アルフレッドの弟、クロード・ハーネス。
クロお兄様もゲームではちょっと違う。
ゲームでは所謂脳筋で、豪快な性格をしていた。
兄のアルフレッドのことは好きで、よくアルフレッドを追いかけていた。
アルフレッドの苦悩は知っていたけど、何も出来ずヒロインと出会った。
ヒロインは兄の自信を取り戻しただけではなく、兄と久々に話す機会を設けてくれたことに感謝していた。
そしていつしか気持ちが恋に変わった。
そして侯爵子息ノア・ハーネス様。
ゲームの彼は世界初の闇魔法を使いこなし、通信魔道具の研究も達成した研究者。
性格は冷静沈着。
ヒロインのことは最初は冷たく接していたが、だんだん心が開いていき、ヒロインを溺愛する。
最後にフェリクス・ラルド様。
彼は隣国アルストロールで生まれた所謂孤児だ。職業は暗殺者。
暗殺者が集うギルドでは順列1位。
とても腕がよく、依頼したら必ず成功する。
しかし、彼の中の条件に満たしていないと、依頼を引き受けてくれない。
条件は不明。
幼い頃から暗殺者になるべく死ぬギリギリの訓練をするのにあたって、感情を捨てた。
しかし、ヒロインと出会い捨てた感情を取り戻していく。
そしてわたし、レティシア・ラバール。
言わずもがなこの物語の悪役令嬢です。
レティシアはリアムの婚約者であったが、リアムがヒロインと出会い恋に落ちていく様子に嫉妬し、ヒロインに嫌がらせをする。
が、リアムに見つかり断罪される。
もちろん死刑で。
(いやぁぁぁ!!!!死刑なんて絶対いや!!!)
お読みいただきありがとうございました。
次話も頑張ります。