第9話
「ほう、ノアか。よろしくな!」
「ん、よろしく。」
「はい!よろしくお願いします!!」
イケメンさんは超級精霊や、神級精霊と契約できたことに嬉しそうにしていた。
(かわいい!!!!)
「ん"ん"っ!!ではノア・ハーネスは精霊召喚の儀式が終わったら大神官室に来てください。」
「はい、分かりました。」
大神官室?
(はて?そんな場所が?)
「この神殿には大神官室と、それぞれの神官室があるんだよ。神官たちはここで寝泊まりするからね。」
とこっそりアルお兄様が耳打ちで教えてくれた。
すると、
「次、アルフレッド・ラバール。」
「はい。」
さぁ、いよいよお兄様の出番だ!!!
呼ばれたアルお兄様は、ゆっくりと歩いていき、精霊召喚の間で腰を下ろし祈りのポーズをした。
瞬間、光が部屋全体に広がった。
(!?)
「シア!!」
ばっ!とクロードお兄様に守られるように抱きしめられた。
(なに!?)
するとだんだん光が収まっていき、気がつくとお兄様の前には三体の精霊の姿があった。
しかも全員神獣の神級精霊。
(え、神級!?)
またしてもイケメンさんの時より大きく人々のザワザワと困惑した声が聞こえる。
「また神級精霊!?しかも三体だと!!!?」
「こんなことがあるのだろうか、、」
と、神官達も困惑している。
「ふむ。久しぶりの人間界だな。おぬしか?我達を召喚したのは。」
「はい、アルフレッド・ラバールと申します。」
「...なるほど。では、契約といこうか。我は神級精霊アクア。」
「同じく、私は神級精霊ルビー。」
「神級精霊ラノン。」
「「「アルフレッド・ラバールに忠誠を。」」」
え?忠誠?
「あの、忠誠とは?」
「ん?我らはアルフレッドを気に入ったからな!!決して裏切らんぞ!!」
((コクコク))
えぇー!!すごいっ!!!!
「ん"ん"ん"、アルフレッド・ラバールも後で大神官室に来るように。」
「わかりました。」
「では、次クロード・ラバール。」
「はい!」
(もしかして、クロードお兄様も神級精霊召喚できたりして...?まぁ、それはないか、、)
クロードお兄様は大神官様に呼ばれ、返事をし、精霊召喚の間へ向かった。
そして、祈りのポーズをする。
すると、アルフレッドお兄様同様、三体の精霊が召喚された。
全員、神級精霊だ。
しかも神級精霊の中には犬の神獣(?)もいた。
「ねぇねぇ、アルフレッドお兄様。あの犬の神獣(?)ってなんですか?」
「あぁ、あの神獣はクー・シーだね。大人しそうに見えて結構凶暴なんだよ。」
(へぇ、、)
「ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"っ!!!」
パタっ!
あ、大神官様倒れた!
「大神官様ー!!!!!!!!!誰か、大神官様を部屋に!!!」
「申し訳ありませんが、一旦精霊召喚は中止にさせていただきます。また後日お越しください。」
(えええ??)
「あ、ノア・ハーネス様、アルフレッド・ラバール様、クロード・ラバール様は大神官室へお越しください。御家族様も御一緒で結構ですので。」
ということで私達は大神官室へ向かったのだった。
お読みいただきありがとうございました。
次話も頑張ります。