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七話 阿波岡さきすの初配信①

 ついにこの日がきた、あれから準備をしているとあっという間に時間が過ぎていった。その間には公式からのキャラデザの発信などをしていた。


「魚井さん、頑張って」

 

 シハイルさんはブースに入る前に魚井さんに声援を送る。


「うん、じゃあ頑張ってきます」


 そう言い残しブースに入っていくと三人は、


『ノーヘル所属三期生、阿波岡さきすの初配信〜』


 という枠が立てられ今か今かと待機していた。


「これでいいかな?あ、」


 ミュートをどうやら悪いタイミングで外してしまったようだ。コメ欄がどうなっているか気になるところだが俺はコメ欄を見ながら誰かの配信を見れるほど器用ではないので見れない。


「ノーヘル所属三期生、阿波岡さきすと言います、よろしくね」


 なるほど、普段とはあまり変わりがない様子だ。

阿波岡さきすは肩にかかる銀髪で赤眼であるので、


「吸血鬼じゃないからね、私は天使だから」


 そう、さきすには白い天使のような羽があるのだ。銀髪好きの俺にとっては好みなんだが…なぜかシハイルさんから視線を感じる、きっとシハイルさんも配信を見ているから俺の方は見ていないだろう。


「あ、そうだ、デテーン」


 阿波岡さきすのプロフィールが出てくる。


【阿波岡さきす】

性別…女、身長…163cm、体重…秘密☆

ダンジョン内役割…両手剣

好きなもの…カルビ、オニオンフライ、もやし、歌

嫌いなもの…お魚、人狼ゲーム

誕生日…十二月二十四日

 貧乏だったことがある天使、なのでもやしをよく食べていて名残である。今はノーヘルに入ってより強い天使を目指して努力中。


「どう?えーっと刺身もダメなの?って、うんダメ」


 そうさきすが答えているが身長は実際の時と変わらないのだ、ダンジョンに潜るから身長差が出てくるため偽りがかけないのだ。


「かわいそうって、今では全然大丈夫、あ、初スパチャありがとう、良樹さん、これからどういう活動メインでいきますか?最初ら意外にもふざけていないものがきた、そうだね、私はある程度実力がついたら見合ったダンジョンでソロ配信とか考えていて、歌ってみたの動画も考えてる」


 なるほど歌を使っていくわけね。俺も歌うことを目指してボイトレをしとけばいいかな?


「スパチャ、ありがとう、アツアツモーリさん、一瞬天使のようだと思ったら吸血鬼だったね、いやいや天使だから」


 さきすはこうしてスパチャの質問を読み上げ、答えいく。その中で、


「他の三人についてか、そうだね、どう言っても緊張していそうだけど、期待はしてもいいと思うよ?でもあまり期待しすぎるのもよくないかなーってただ高橋ノウンが『炎上してやるぞー!』と言っていたことは知っておいて、なかなかやばい人で草、確かにノウンは時々ずれた行動するけど普通に良い人でもあると思う」


 さきすはトークをして時間を稼いでいく、視聴者数が二万いっていることに驚いた。

俺も頑張らないと。そうして次に魚井さんが出てきた時には俺は思わず拍手をしていた。


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